発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、感覚の過敏さや不器用さ、集中力の持続のしにくさなど、見えにくい苦手をたくさん抱えています。少し環境や道具の工夫をすることによって、負担を軽減したり、持っている力を発揮することができます。
本記事では、日常生活や学習の中で困り感を感じやすいお子さんに向けて、今すぐ役立つ勉強グッズ・生活サポートグッズを、カテゴリ別に厳選してご紹介します。
発達障害やグレーゾーン児に多い困りごととその対処のヒント
発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、日常生活の中で困りごとを感じることがあります。発達障害・グレーゾーン児に多い困りごとと、家庭でできる具体的な対処のヒントをご紹介します。
1. 感覚過敏(音・光・触覚)
- 服のタグなどが気になる
- 特定の素材(ウール、ナイロンなど)を嫌がる
- 散髪や歯磨きを極端に嫌がる
- 周囲の音や光に敏感

2. 集中力が続かない
- 授業中や勉強中にすぐ他のことに気を取られる
- 授業中、周囲の音や動きに気を取られる
3. 手先が不器用
- 字がうまく書けない、ハサミや箸が苦手。
- 食事でよくこぼす
4. 着替えや身支度が苦手
- みんなと同じペースで行動できない
- 指示が耳に入りにくい

5. おでかけが疲れる・パニックになりやすい
- 刺激に疲れやすい
- 人混みや初めての場所で不安が強く出る

分野別 おすすめの便利グッズ
【感覚過敏に】
ノイズキャンセリングイヤーマフ
周りの音を遮断して集中力アップ。 移動時にも使えます。
低刺激インナー
触覚過敏で服のタグなどが気になるお子さんに。
自宅でセルフカット「ヘアカットモンスター」
美容院に無理に行かなくても、おうちでカットすれば解決!
【集中力が続かない】
視覚的タイマー「タイムタイマー/Time Timer」
時間感覚が身につき、切り替えがスムーズに。宿題前、 ゲーム時間の管理、 朝の準備など時間を見える化して時間を意識させるタイマーです。
すべり止め付きクッション 「バウンシーバンド/BouncyBand」
授業中じっと座っていられない子に。座っていても揺れてOK!
センサリーツール「ふみおくん」
ワンタッチで椅子や机の足に固定できるセンサリーツール。センサリーツールとは、子どものセンサリーニーズ(感覚欲求)に応え、子どもの感覚に働きかけ、行動調整を行う感覚刺激教具です。
刺激を「除去」するのではなく、「与えて」落ち着かせる道具です。
【不器用な手先に】
三角えんぴつ「くもんのこどもえんぴつ」+「持ち方補助グリップ」
持ち方が自然に整い、疲れにくくなる。
カバー付きハサミ
安心カバーがあり安全。左右どちらの手でも違和感なく使えます。
ステップ式お箸「エジソンのお箸」
苦手な食事も楽しく!「できた」が自信につながる。高学年用もあります。
【身支度・生活習慣が苦手】
視覚スケジュールボード「おうちの時間割りボード」
朝の支度やお風呂前のルーティンが「見える化」でわかりやすく!
持ち物をわかりやすくチェック「忘れ物チェッカー」
うっかりを軽減「うかサポ」シリーズ
メモを入れられるポケット。ランドセルにつけて、開け閉めの時に必ず目に入る!
小窓から確認できる筆箱。鉛筆の削り忘れ防止に。
ボタンや紐を結ぶ練習「ビジーボード」
指先が苦手な子でも楽しく練習できる。
【不安が強い子・癇癪が多い】
お守りアイテム「センサリートイ」
外出や園・学校での不安を軽減。手に持っているだけで安心感。
センサリーボトル/ぷにぷに系フィジェット
イライラした時の気分転換に。感覚統合にも◎
「できない」を減らして、「楽しい」「できた」を増やそう
発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、「やる気がない」わけでも「わがまま」でもありません。
ちょっとした工夫やサポートで劇的に変わることがあります。
親子で毎日イライラしないために、どうすればラクになるかを考える視点がとても大切です。サポートグッズをうまく利用して、少しでも毎日笑顔で過ごせますように。
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