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発達障害の二次障害?!反抗挑発症と素行症とは?予防法は?家族にできること

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二次障害とは 反抗挑発症

5年生くらいからとにかく何を言っても反抗的で家の中はもう普通の会話が成り立たないような感じになっていました。

4年生の後半から5年生の前半は、今思い返しても一番どうしたらいいかわからず悩んだ時期だったかもしれません。(これからまだ大変になるかもしれませんが今のところ…)

そんな時に私の目に飛び込んできたのは「二次障害」「反抗挑発症」という言葉でした。

以前から発達障害のある子は二次障害を起こしやすいという知識だけはあったのですが、その二次障害のうちの反抗挑発症というのがこの時の息子に一番しっくりくるような症状でした。

これはすぐに何かしらの対応をしないといけないと思い、適切なサポートを受けられる環境に身を置くために、母子で本帰国をすることを決意しました。

目次

二次障害とは

発達障害などの一次障害を原因として周囲からの理解が得られず、繰り返し注意されたり、不安な経験をしたりすることで、自己肯定感が下がり、うつ病、不安障害、反抗挑発症などの症状が発生している状態のこと

※ここでは一次障害を発達障害としていますが、病気やケガなどで生じた最初の障害を一次障害といいます。

原因としては、発達障害などの一次障害の特性を理解してもらえなかったり、学校や家庭など合わない環境で過ごし、適応しようとするもできなかった時に、二次的に精神症状や不適切な行動が起きるとされています。

二次障害症状は大きく2パターンあり、内在化障害外在化障害に分類されます。

内在化障害


・不安障害
・抑うつ
・強迫性障害
・対人恐怖症
・心身症
・依存症
・摂食障害
・引きこもり

など

外在化障害


・反抗挑発症
・素行障害
・暴力
・反社会的行動
・非行

など

息子はこの外在化障害のような感じでした。

発達障害があったとしても必ずしも「二次障害」が起きるわけではありません。周りの理解や支援があったり、自己理解がある場合、二次障害にならないケースももちろんあります。

その中でも当時、息子に見られた反抗挑発症についてです。

反抗挑発症/反抗挑戦性障害とは?

怒りにもとづいた不服従、反抗、挑戦的行動の持続的様式と表現される児童期の精神障害である。これらの行動は通常の児童の行動の範囲を越えたもので、権威的人物に向けられる。また診断には、6か月以上の持続を必要とする

引用元 「反抗挑発症」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。最終更新 2022年4月10日 (日) 00:51 UTC

反抗挑発症は、しばしば素行症の診断に先立って見られる傾向があります。

診断基準

診断基準は、3つのカテゴリーからなり、項目は8つあり、そのうちの4つ以上を少なくとも6ヶ月以上持続して示すときに診断されます。

診断基準

A.怒りっぽく/易怒的な気分、口論好き/挑発的な行動、または執念深さなどの情緒・行動上の様式が少なくとも6ヵ月間は持続し、以下のカテゴリーのいずれか少なくとも4症状以上が、同胞以外の少なくとも1人以上の人物とのやりとりにおいて示されている。

怒りっぽく/易怒的な気分

  1. しばしばかんしゃくを起こす。
  2. しばしば神経過敏またはいらいらさせられやすい。
  3. しばしば怒り、腹を立てる。

口論好き/挑発的な行動

  1. しばしば権威ある人物や、または子どもや青年の場合では大人と、口論する。
  2. しばしば権威ある人の要求、または規則に従うことに積極的に反抗または拒否する。
  3. しばしば故意に人をいらだたせる。
  4. しばしば自分の失敗、また不作法を他人のせいにする。

執念深さ

  1. 過去6ヵ月間に少なくとも2回、意地悪で執念深かったことがある。

B.その行動上の障害は、その人の身近な環境(例・家族、同世代集団、仕事仲間)で本人や他者の苦痛と関連しているか、または社会的、学業的、職業的、またはほかの重要な領域における機能に否定的な影響を与えている。

C.その行動上の障害は、精神病性障害、物質使用障害、抑うつ障害、または双極性障害の経過中にのみ起こるものではない。同様に重篤気分調節症の基準は満たさない。

参考文献 『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院)

一般的な反抗との違いは?

持続性と頻度の違いにあり、5才未満の場合は少なくとも6ヵ月間にわたってほぼ毎日出現するとされています。本来落ち着いてくる5歳以降の場合は少なくとも6ヵ月間にわたって週に一回はこれらの行動が出現する場合とされています。
このような頻度の基準は、症状を定義する最小限の頻度を示す指針となる一方、その他の要因、例えばその人の発達水準、性別、文化の基準に照らして、行動が、その頻度と強度で範囲を超えているかどうかについても考慮するべきであるとしています。

素行症/行為障害とは?

反復して持続的な、反社会的、攻撃的、また反抗的な行動パターンを特徴とし、年齢相当の社会規範や規則を大きく逸脱している状態

引用元 「行為障害」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』最終更新 2021年12月30日 (木) 02:08 UTC

人に迷惑をかけたり、年相応のルールに従わないことを繰り返すことが、基本的な診断要件になっています。通常の子どもっぽい悪戯や青年期の反抗に比べてより重篤でなければならないとしています。

診断基準

診断基準

 A.他者の基本的人権または年齢相応の主要な社会的規範または規則を侵害することが反復し持続する行動様式で、以下の15の基準のうち、どの基準群からでも少なくとも3つが過去12ヵ月の間に存在し、基準の少なくとも1つは過去6ヵ月の間に存在したことによって明らかとなる。

人および動物に対する攻撃性

  1. しばしば他人をいじめ、脅迫し、威嚇する。
  2. しばしば取っ組み合いのけんかを始める。
  3. 他人に重大な身体的危害を与えるような武器を使用したことがある(例:バット、煉瓦、割れた瓶、ナイフ、銃)。
  4. 人に対して身体的に残酷であった。
  5. 動物に対して身体的に残酷であった。
  6. 被害者の面前での盗みをしたことがある(例:人に襲いかかる強盗、ひったくり、強奪、凶器を使っての強盗)。
  7. 性行為を強いたことがある。

所有物の破壊

  1. 重大な損害を与えるために故意に放火したことがある。
  2. 故意に他人の所有物を破壊したことがある(放火以外で)。

虚偽性や窃盗

  1. 他人の住居、建造物、または車に侵入したことがある。
  2. 故物または好意を得たり、または義務を逃れるためしばしば嘘をつく(例:他人をだます)。
  3. 被害者の面前ではなく、多少価値のある物品を盗んだことがある(例:万引き、ただし破壊や侵入のないもの、文書偽造)

重大な規則違反

  1. 親の禁止にもかかわらず、しばしば夜間に外出する行為が13歳未満から始まる。
  2. 親または親代わりの人の家に住んでいる間に、一晩中、家を空けたことが少なくとも2回、または長期にわたって家に帰らないことが1回あった。
  3. しばしば学校を怠ける行為が13歳未満から始まる
    B.その行動の障害は、臨床的に意味のある社会的、学業的、または職業的機能の障害を引き起こしている

    C.その人が18歳以上の場合、反社会性パーソナリティ障害の基準を満たさない。

参考文献『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』(医学書院)

息子の場合

反抗挑発症の項目は4つどころか全部当てはまるような感じでした。

気に入らないことがあると、かんしゃくを起こし、怒り、腹を立てしばしば大人と、口論する。
要求、または規則に従うことに積極的に反抗または拒否する。
しばしば故意に人をいらだたせ、自分の失敗、また不作法を他人のせいにする。
まさに当てはまることだらけでした。
一方、素行症に関しては、法に触れるようなことはしておらず、まだここまではきてない気がする。という印象でした。

そのほかに見られる症状としては、無気力、お風呂や歯磨きもできない、ゲーム依存、iPad依存なども見られました。

当時の様子はこちら

働きかけ

色々インターネット上で調べていくうちに、息子の場合、原因としてはASD傾向であること、ギフテッドの特性、海外生活の不自由さなどが考えられました。

当時、親だけではもう八方塞がりだったため、オンラインで日本人のカウンセラーを頼ったり、当時通っていたインターナショナルスクールにも相談しました。

この頃、息子にとって個性を認めてくれる学校は、一番居心地がいい場所だったようで、家でどんなトラブルがあっても、何が何でも学校は行く!というくらい、学校は大好きでした。

先生によると、「彼がいると場が盛り上がる、おしゃべりはすぎるけどね!とても頑張っているし、一年ですごく伸びた」といったようなことをお話ししてくださいました。サポートをするし、家庭の悩みは共有してほしいといったこともおっしゃってくださいました。

母親だけで何とかしようと思っても逆に関係が悪化したり、反抗的になるため、周りの大人を巻き込んでフォローしていくことが必要だと感じました

二次障害かと思ったら

発達障害のある人は精神疾患合併のリスクが高いとされています。決して一人で抱え込まず、周りの大人でサポートしていく必要があります

この後、日本へ本帰国してからになりますが、我が家はとにかく支援を受けられそうなところをかたっぱしから電話をかけていきました。

大体どこもそうなのですが、数カ月予約待ちだったり、たらい回しにされたりとすぐにはなかなか相談できませんでした。それでも、一つ一つ一番近い日時で予約を取っていき、最終的に息子や私たち親が長期的に相談できそうなところを何カ所か選びました。

児童相談所や警察は、「この程度」で相談してもいいのだろうかとためらうかもしれませんが、「この程度」を放っておくことは、決してお勧めしません。

児童相談所や警察は様々な事件や案件を抱えているので多忙は多忙なのですが、きっと対応してくれます。

相談できる機関

以下、二次障害の相談ができる機関です。

児童相談所 

児童相談所は、すべての都道府県に最低1以上の児童相談所が設置されており、都道府県によってはその規模や地理的状況に応じて複数の児童相談所およびその支所を設置しています。

相談内容としては、養護相談保健相談心身障害相談非行相談育成相談といった内容の相談ができます。

全国児童相談所一覧

警察

事件や事故だけではなく、子どものことで悩みを抱えているご家族やいじめ、犯罪等の被害に遭い、悩んでいる子ども自身のために、少年相談窓口を開設しています。緊急時はもちろんですが、相談窓口として相談することもできます。

警視庁少年相談ヤングテレホンコーナー(警視庁少年相談係)

発達障害者支援センター

発達障害児への支援を総合的に行うことを目的とした専門的機関です。都道府県・指定都市自ら、または、都道府県知事等が指定した社会福祉法人、特定非営利活動法人等が運営しています。発達障害児とその家族からのさまざまな相談に応じ、指導と助言を行っています。

発達障害者支援センター全国一覧

精神保健福祉センター

地域住民の精神的健康の保持増進、精神障害の予防、適切な精神医療の推進から、社会復帰の促進、自立と社会経済活動への参加の促進のための援助に至るまで、広範囲にわたっています。こちらも都道府県単位、または政令指定都市に設置されています。

全国精神保健福祉センター一覧

ひきこもり地域支援センター

社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師等の資格を持つひきこもり支援コーディネーターが中心となって、地域における関係機関と連携しながら、ひきこもりに関する専門的な支援を行っています。

ひきこもり地域支援センター

病院

うつ病の場合は薬もありますが、今のところ、反抗挑発症や素行症に効く薬はありません。なので、医療にどこまでできるかという問題もありますが、ペアレントトレーニング、認知行動療法、ソーシャルスキルトレーニングなどは効果的とされています。病院でこういったサポートをしているところもあります。
また、一次障害へのアプローチも必要です。病院では、時には投薬治療をしたり、カウンセリングなどもできます。

予防法はある?二次障害にならないために

予防には負のスパイラルにならないように、環境調整や専門家のサポートが不可欠です。早めに対処することで、二次障害を予防することはできます。

決して本人を責めるのではなく、その子の特性を理解し、適切な支援が必要となります。

私自身は、近くに頼れる専門機関はなかったため、その時近くにいた息子のこともよく知っているママ友に話を聞いてもらっていました。

専門家ではないにしろ、第三者の意見を聞くことで、自分の価値観だけで決めつけていたこともそうではないと気づくことができたりしました。

本当に育児に行き詰ると、気持ちが落ち込んだりやる気がなくなったりすることもあるかと思います。そんなときはできるだけ早く専門機関や支援を頼ることをおすすめします。

参考文献 「非行と反抗がおさえられない子どもたち: 生物・心理・社会モデルから見る素行症・反抗挑発症の子へのアプローチ (子どものこころの発達を知るシリーズ 8)」富田 拓 (著)

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