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発達障害とゲーム依存の関係 YouTube・ゲーム依存症の対策と治し方

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発達特性とゲームとの付き合い方

ギフテッド、発達障害に関わらず、ゲームや携帯電話などの電子機器との付き合い方に悩まれている方は多いのではないでしょうか。

1日に何時間?制限はどうしたらいい?
ゲームや携帯を与える時期はいつ?

ママ友と話していても、各家庭でそれぞれ価値観が大きく分かれるところだなと子育てをしていてよく思います。

我が家は発達特性もありゲームや電子機器との付き合い方は本当に頭を悩ませました。

ルールを家庭内で決めましょう」「一日〇時間にしましょう」というような当たり前のことではなく、ここでは発達特性がある故、やめられない、言うことも聞かない、制限をするとキレる、といった場合のゲームとの付き合い方、親の関わり方についてご紹介します

ゲームを1日7時間し、食事やお風呂、トイレといった生活にも支障がでてくるほどの状態から、現在までどのようにゲームと付き合ってきたかご紹介します。

一つの例として参考になれば幸いです。

尚、総務省情報通信政策研究所のホームページでは、青少年のスマホやゲーム依存などの様々な調査結果が載っています。

目次

ゲーム依存症とは

ゲーム依存症(ゲームいそんしょう、ゲームいぞんしょう、Video game addiction)とは、普段の生活が破綻するほどの、持続的かつ反復的なゲームへののめり込みを指す。ゲーム症/ゲーム障害(ゲームしょう/ゲームしょうがい、Gaming disorder)ともいう。

引用元「ゲーム依存症」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』2022年11月10日 (木) 22:43 (UTC

WHO(世界保健機関)による国際疾病分類の最新版「ICD-11」で、ゲーム依存が「ゲーム障害」の病名で依存症分野に加わりました。

ゲーム依存チェック

臨床において用いるためのものではないですが、判断基準として以下のようなものがあります。息子はまさにすべて当てはまるような感じでした。

  1. 過去のゲームに関する活動のことを考えるか、次のゲームを楽しみに待つ
    インターネットゲームが日々の生活の中での主要な活動になる
  2. インターネットゲームが取り去られた際のいらいら、悲しさなど離脱症状
  3. ゲームに費やす時間が増大していくことの必要性
  4. インターネットゲームにかかわることを制御する試みの不成功があること
  5. ゲーム以外の過去の趣味や娯楽への興味の喪失
  6. 心理社会的な問題を知っているにもかかわらず、過度に使用を続ける
  7. 家族、または他者に対して、使用の程度について嘘をついたことがある
  8. 無気力感や不安などの否定的な気分を避けるためや和らげるために使用する
  9. インターネットゲームへの参加のために、大事な交友関係、仕事、教育や雇用の機会を危うくした、また失ったことがある
引用元「ゲーム依存症」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』2022年11月10日

我が家のゲーム・iPad・スマホ・PC依存度

初めてゲームを買ったのは任天堂DSで、息子が小学2年生の春でした。1年生の頃から周りのお友達はほぼ持っていて、お友達のおうちに行ったときはゲームを借りてやらせてもらっていました。僕も欲しいと言っていましたが、ゲームがしたいというよりは、「みんなが持っているから」と言う理由で欲しがっていました

この頃は「宿題を終えてから、1日1時間、20時半まで」というルールを親が作り、それを守る形でゲームをしていました。iPadも同じ時期の2年生の春から使い出すようになりました。
周りの友達も時間制限があったので、当時はまだルール自体に疑問もさほどなかったようです。

その後、新型コロナウィルス感染症の流行もあり、ゲームやiPadの時間が自然と増えていってしまいました。この頃から、ゲームへの執着が激しくなり、なかなか自分でやめられなくなっていました

5年生の初めの頃は、他にやることや楽しいことがなく、1日7時間くらいやっていることもありました。

ご飯も後回し、睡眠時間も遅くなり、お風呂も入らない。挙句トイレまで我慢するようになり、親としては危機感を覚えカウンセラーに相談します

この頃、我が家は様々な問題を抱えていました。環境調整がうまくいかず、二次障害のようになっており、生活の中で暴言暴力が頻繁にでるようになっていました。

何度もカウンセラーの方と面談をし、ルールをカウンセラーの方と本人とで決めていくのですが、度重なるルール違反により、ゲーム禁止となりゲームは没収されます

ところが反省するどころか、ゲーム禁止になってもiPadがあるので関係なし。今度はiPadが手放せなくなりました

自閉スペクトラム症とゲームの関係

息子の2Eの部分である自閉症スペクトラム障害がゲーム依存にどのような関係があるかについてです。自閉スペクトラム症には以下のような特性があります。

・対人関係やコミュニケーションが苦手
・興味があることには没頭する
・行動や時間を切り替えるのが苦手
・感情のコントロールが苦手
・感覚の特性


このような特性から、ゲームに夢中になり、やめられなくなる傾向があるようです。
ゲームでうまくいかないと感情的になったり暴力的になることもありました。

ASDだけではなく、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の場合も同じような傾向がみられることがあるようです。

ASD傾向があると言われている息子ですが、発達クリニックで相談したところ、

なんでも底をみるまで突き詰めたくなる性質を持っている君みたいな子はゲームはしない方がいいね。
なぜならゲームは底は見えないように作られてるからやめられないんだよ。

と、やはり発達特性がある子の方がゲーム依存になりやすいとのことでした。

ギフテッドと電子機器の関係

息子のギフテッドの部分がどのように関係するかについてです。
ギフテッドの息子には以下のような特性があります。

・基本的なスキルをすぐに習得できる
・好奇心旺盛で興味があることはとことん掘り下げる
・激しい感情を示すなど過度激動(OE)がある
・考えることが好き
・言語能力が高い


このような特性から、制限をしてもあらゆる手ですり抜けていく方法を導き、「ルールを作って守りましょう」というようなものは一切通用しませんでした。iPadなどの電子機器の使い方は目を見張るものがあります。本人も絶対すり抜ける方法があるはずだから、常に頭の片隅で考えている」と言っていました。もう少し別のことに頭を使ってください…と思うのですが。

制限をくぐり抜ける方法は次々思いつくようで、iPadは21時以降はどのアプリも見られないようになっているのですが、見たいインターネットのサイトを全てスクリーンショットし、「写真」として見たり、次に「写真」のアプリも制限をかけると、「設定」のところからであれば写真を選ぶ画面で全部見れるそうで、その画面で自分が保存したスクリーンショットを見ていたそうです。

YouTubeやサファリのアプリごとに制限をかけたとしても見れる方法を見出し、制限→すり抜け→制限→すり抜けといたちごっこの時期もありました。

ちょっと調べたいから制限を15分延長してと言われ、私がパスワードを入力した隙に、設定画面から休止時間を21時までにしていたのを「制限なし」に設定していたりと、次から次へと悪知恵を働かせていました。

また、とても口が達者なので、あー言えばこういう、という感じで論破してきます。

だいたいいつも「重箱の隅をつつくような」ことを言ってくるので、最初のルールを決める時が大事になってきます。

うまくいかなかったこと

ルールを守れなかったらゲーム、iPadを取り上げる

これは本当にうまくいきませんでした。ただ感情的に怒ったり、暴力的になるだけでした。
目につかないところに隠したこともありますが、執念がすごいので、まるで家をひっくり返した状態になるまで探し続けていました。
なぜ親の決めたルールに従わないといけないのか。と段々疑問に思うようになり、口論になることも増えてきました。
ゲーム依存の本にも、「とりあげるのは逆効果」と頻繁に書いてあります。
もう今の時代は、電子機器やゲームはなくてはならないものです。

遮断という方法より「うまく付き合っていく方法」を考えていく方が良いのだと思います。

ゲームやYouTubeを報酬にする

これもうまくいきませんでした。例えば、勉強をしたらゲームをしてもいい、というようなルールを作ったとしても本人がその勉強自体に意味を見いだせていない場合はそのルールを守らなくなりました
そしてこのような駆け引きを親がすると、必ず子供も「〇〇するから制限を解除して」といったように、条件にしてきます。
毎回こじれるだけなので、この方法もお勧めしません。

うまくいったこと

ゲーム以外の興味のあることをする

ゲーム依存になると、元々好きだったことが全く興味がなくなりました。例えば、工作や釣りなどがそうだったのですが、あえて釣りに誘い、家から連れ出すようにしました。
「美味しいものを食べに行く」くらいのレベルではゲームの方が勝るため、過去に本人がはまっていたことを使って連れ出すようにしていました。

本人のストレスの根源を取り除く

最も効果的だったのは、ストレスの根源を取り除くことでした。

依存レベルになっていたときは、本人も生活環境自体に強いストレスを感じていました

発達特性やギフテッド2Eの場合、生きづらさを感じ、日常的にストレスを抱えていることがあります。更に、当時我が家は海外駐在だったのですが、新型コロナウィルス感染症の流行のせいで行動制限もたくさんありました。

その後、日本へ帰国し、「友達と公園で毎日遊ぶ」これだけでゲーム依存は噓のように治りました。

ストレスを感じている部分は、その子によって違うと思うので、困りごとや悩みがないかお子さまの状態をよく観察し、直接会話などで悩みがないかきいてみることもよいと思います。

親以外の人と約束をする

親だとうまくいかないことも、カウンセラーの方や医者の方に言われるとすっと腑に落ちることがあるようです。医師に「ゲームはいつまで禁止」と言われると親があれほど言ってもだめだったことも、文句は言いながらも従うこともよくありました。

ルールは親が決めるのではなく本人に決めさせる

これは現在行っていることです。自立したい、親の言いなりはごめんだ、というようなタイプだったので、1日のゲーム時間を息子自身に決めてもらいました。自分が決めたことなので、それ以上文句を言うこともありませんでした。
もし親が決めたルールだと決まって、「延長しろ」「明日の分を今日にまわせ」などの交渉が毎日ありました。

門限など日々のルールも最低限本人に決めさせることでうまくいくこともありました。

時間でWi-Fiの制限をかける方法

あと我が家が現在検討したことは、NECなどのルーターで設定ができるこども安心ネットタイマーです。このこども安心ネットタイマーでは、端末ごとに曜日や時間帯を指定してWi-Fiルータへの接続可否をスケジュール設定できます。各家庭で決めたルールに合わせて設定することで、子どものネット接続時間をコントロールすることが可能です。

ゲームは悪なのか?

これは賛否両論あると思いますが、息子を見ていて、「人による」というのが一番だと思います。
ゲームはストレス発散になったり、想像力を養うことが出来たり、プラスの面もたくさんあると思います。私自身もゲーム自体に反対なわけではありませんが、向き不向きはあるのかなと思います。
親子関係が悪化したり、ゲーム依存レベルになってしまってはマイナスの面の方が勝ると思いますが、そうならないような距離感でうまくゲームと付き合えるよう、親がサポートしていけたらゲーム自体にはメリットの方が多いのではないかなと思います。

ゲームの習い事

私自身が色々と発達の特性を調べていく中で、というサイトに出会いました。

この会社を立ち上げた小幡和輝さん自身、不登校で約10年間、学校にほとんど行ってない期間があったそうです。不登校時代はずっとゲームをしていたそうですが、小幡さんにとってゲームは、誰かとのコミュニケーションツールであり、不登校になってからゲームのおかげでたくさんの友達ができたそうです。多くの大会に出場し、勝利を重ねる中で、自己肯定感も高まっていき、ゲームを人生を豊かにするツールとして使ってほしい。という想いから『』を立ち上げたそうです。

「ゲムトレ」は全国大会、世界大会などに出場する実力あるゲームトレーナーがオンラインでゲームを教えてくれるサービスです。PCゲーム、スマホゲーム、家庭用ゲームなど幅広く対応しています。
このように、ゲームが得意というのは長所にもなりうるので、うまく付き合っていけるといいなと思います。

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