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ギフテッド2Eの特徴とは?発達障害との違いは?療育や支援も解説

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ギフテッド2Eとは?

ギフテッドには大きく分けると2つタイプがあり、「英才型」「2E型」があります。

・勉強は問題ないのに学校で問題児として扱われる
・発達障害と診断されているが、勉強はできる
・絵や音楽などのずば抜けた才能があるが、字が汚かったり勉強ができない
・得意なことと苦手なことの差が激しい
・ある分野ではずば抜けた才能があるけれど、みんなが当たり前にできることができなかったりする

もし上記にお子さんの様子が当てはまったり、周りにこんな子がいたらもしかしたらギフテッド2Eかもしれません。

今回はこの「ギフテッド2E」についてです。チェックリストや療育、支援の必要性についてもあわせて記載していきます。私自身、息子がかかっていた発達専門の医師に「2Eタイプのギフテッドです」と言われた時、疑問と不安を持ちました。

・2E型ギフテッドって言われたけどどんな特徴があるの?
・2E型の場合はどう育てたらいいの?
・苦手なことへの対処方法は?
・この子は将来どうなるの?

こちらの記事では、そんな疑問や不安を一気に解消します

目次

ギフテッド2Eとは?

ギフテッド2E育児

2E(Twice-exceptional、二重に例外的な)とは、才能の部分だけではなく、障害の部分でも正規分布の標準から外れる状態、「発達障害の診断を受け、かつ、ギフテッドである」ケースのこと

ギフテッドというのは、生まれつき知性、創造性、芸術性、リーダーシップ、特定の学問、運動のうち1つまたは複数ずば抜けている人のことです。

一方、発達障害とは脳機能に障害があり、得意な事と苦手な事の差が大きい状態のことです。

この両方を持ち合わせている人のことをギフテッド2Eと言います

このギフテッド2Eの障害という部分に関しては、知的障害を除き、あらゆる障害にもなる可能性があるとされています。

障害の種類には例としてASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)、視覚障害、聴覚障害、行動障害、感覚統合障害などがあります

「2E型」の前に、基本的なギフテッドの特徴について知りたい方はこちら

ギフテッドと発達障害は同じ?

「ギフテッド」と「発達障害」は異なります。ただ、異なるには異なるのですが、同じような行動特性や症状が見られるため、医師に誤診されることがあります。

似ている点

  • 激しさや過敏さが見られる
  • ソーシャルスキルがない
  • 物を無くしがち
  • 活動的で落ち着きがなく見える
  • 感情的になりやすい
  • 整理整頓ができない
  • 字が汚い

このような特性は、ギフテッドの場合も発達障害の場合も見られます。

一見行動特性だけ見るとギフテッドと発達障害は同じに見えますが、行動が起こるメカニズムは異なるとされています。

また、自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などは精神疾患の診断・統計マニュアルであるDSM-5に掲載されているのに対し、ギフテッドは医学的な診断名、疾患名ではないという相違点があります。

支援をする場合も、ギフテッドと発達障害は別のものとして考えますが、両方とも持っている「ギフテッド2E」という場合もあるため、慎重に判断する必要があります。

ギフテッド2Eの種類

ギフテッド2Eの種類は様々です。「ギフテッド・ADHD・ASD」全て持ち合わせるケースもあります。

区別が難しいギフテッドと発達障害ですが、両者の違いについてみていきます。

①ギフテッド+ADHD(注意欠陥多動症)

ADHDとは、「不注意(活動に集中できない・気が散りやすい・物をなくしやすい・順序だてて活動に取り組めないなど)」と「多動-衝動性(じっとしていられない・静かに遊べない・待つことが苦手で他人のじゃまをしてしまうなど)」が同程度の年齢の発達水準に比べてより頻繁に強く認められること。

引用元 厚生労働省HP ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療

以下、ギフテッドとADHDの違いを抜粋したものです。

ギフテッドかもしれない
ADHDかもしれない
  • その子に適した学力レベルの集団に入ることで不適切な行動が減る。
  • 適切なソーシャルスキルを学ぶことで,「衝動性」や不適切な行動が減る。
  • 興味・関心のあるテーマや活動の際には,不適切な行動がほとんどなくなる。
  • 注意散漫に見えていても,何を指示されたか問うと答えることができる
  • その子に適した学力レベルの集団においても行動に改善が見られない
  • 不適切な行動は,状況に関係なくほぼ常に見られる。
  • その活動に興味があろうがなかろうが,その子の行動は変わらない。
  • 注意散漫に見える際に,何を指示されたか問うと答えることができない。

参照 ギフティッド その誤診と重複診断: 心理・医療・教育の現場から

ADHDと同じ症状があったとしても、環境調整や適切な介入によって、症状がなくなったり良くなる場合はギフテッドのケースがあります。

ADHDについてはこちらに詳しく記載しています。

「発達障害の人が見ている世界 精神科医が伝えたいADHD、ASDの人との付き合い方」

②ギフテッド+ASD(自閉スペクトラム症)

ASDとは

1.複数の状況で社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的欠陥があること

2.行動、興味、または活動の限定された反復的な様式が2つ以上あること(情動的、反復的な身体の運動や会話、固執やこだわり、極めて限定され執着する興味、感覚刺激に対する過敏さまたは鈍感さ など)

3.発達早期から1,2の症状が存在していること

4.発達に応じた対人関係や学業的・職業的な機能が障害されていること

5.これらの障害が、知的能力障害(知的障害)や全般性発達遅延ではうまく説明されないこと

引用元 厚生労働省HPより

記憶と注意

ギフテッドかもしれない
ASDかもしれない
  • 通常,人の名前と顔を正確に思い出す。
  • 機械的な暗記課題はできるが嫌い。
  • 興味のある様々なものに対して強烈な集中力を見せる。
  • 集中している際に気を散らされると,注意を向け直すように促されようが促されまいが,素早くもとの課題に注意を戻すことができる。
  • 人の名前や顔を思い出すことが苦手。
  • 細かなことがら,事実,数字について考えたり憶えたりすることが好き。
  • 興味のあるひとつのもの対して強烈な集中力を見せる。
  • 自分のなかの思いや考えによって注意がそがれると,なかなかもとの課題に注意を戻せないことがある。

話し方と言葉

ギフテッドかもしれない
ASDかもしれない
  • 語彙が非常に豊富で年齢よりも進んでいる。
  • 豊かで相手の興味を引くような言語表現や話し方をする。
  • ませた表現豊かなことばを用いたり話し方をしたりする。
  • 難しいが考えがいのある質問をする。
  • 高度なことばを用いるが,用いていることばすべてを理解しているわけではない。
  • 具体的で字義通りの意味で考えたりやりとりしたりし,抽象性があまりない。
  • いわゆる学者のイメージを彷彿とさせるような,途切れることのない話し方をする。
  • 質問と報告を繰り返す。

社会性と情緒

ギフテッドかもしれない
ASDかもしれない
  • 社会規範を承知している。
  • 楽しんでいること,取り組んでいること,興味関心,やり遂げたことを積極的に人と分かち合おうとする。 
  • 他者の視点がわかり,他者の観点に立ったり,それを理解したりできる
  • 他者の感情がわかり,他者の気持ちをすぐに汲み取る。
  • 他者に共感を示し,困っている友だちを慰める。
  • 身なりや振舞いなどの社会規範に無頓着でいる。
  • 楽しんでいること,取り組んでいること,興味関心,やり遂げたことを人と分かち合うことに,ほとんどあるいはまったく関心がない。
  • 楽しんでいること,取り組んでいること,興味関心,やり遂げたことを人と分かち合うことに,ほとんどあるいはまったく関心がない。
  • 認識できる他者の感情が限定されている。
  • 多くの場合,困っている人への共感や気遣いを示さない。

行動・運動

ギフテッドかもしれない
ASDかもしれない
  • 変化に対して抵抗するが,それは暴力や乱暴な行為を伴わない。たいていはその変化に従う。
  • 常同行動(例;手や指をパタパタさせる,くねくねする,複雑な身体の動き)がない。 
  • 問題が生じたときは,通常,本人がそのことに悩む。 
  • 協調運動能力が十分発達している。 
  • チーム・スポーツが好き。
  • 日常生活のスキル(食事,服の着脱,トイレ,衛生)の発達が年齢相応に見られる。 
  • 変化に対して,強力に,あるいは身体をはって抵抗し,頑なである。
  • 常同行動(e.g., 手や指をパタパタさせる,くねくねする,複雑な身体の動き)がある。
  • 問題が生じたとき,教師や親が悩む。本人は,直接個人的影響を受けない限りはその問題状況に気づかないことがある
  • 協調運動能力の発達が遅れている(例;極端に不器用な動き)
  • チーム・スポーツをやりたがらない。
  • 日常生活スキルの発達が遅れている。

permitted to translate: Amend, E. R., Beaver-Gavin, K., Schuler, P., & Beights, R. (2008). Giftedness/Asperger’

引用元 日本語版ギフティッド-アスペルガー症候群チェックリスト(Giftedness/Asperger’s Disorder Checklist (GADC)© Prereferal Checklist)

③ギフテッド+LD(学習障害)

学習障害(限局性学習症、LD)は、読み書き能力や計算力などの算数機能に関する、特異的な発達障害のひとつです。学習障害には、読字の障害を伴うタイプ、書字表出の障害を伴うタイプ、算数の障害を伴うタイプの3つがあります。

引用元 厚生省HPより

未だに、ギフテッドと学習障害が両方同時に生じるはずはないと思い込んでいる教師や医療関係者がいるため、学習障害のあるギフテッド児を特定し、ケアすることは非常に難しいとされています。 

学習障害のあるギフテッド児の3パターン

①ギフテッドと判定されているが、才能でカバーされ学習障害とは診断されていない子

学習障害があるギフテッド児はまずギフテッドと判定されるかもしれません。

しかし、高学年になるに連れて文字を書いたり読んだりできないことに教師などが気づき、ギフテッドのラベルを見直されてしまいます。そのため、ギフテッドと書字障害の両方支援を受けられなくなることが多いようです。

②学習障害が深刻なため診断されているが、ギフテッドの才能が見過ごされているギフテッド

この場合は、学習障害の支援は受けられています。しかし、才能の部分の高度な教育支援を受けられないケースが多いようです。

③才能が学習障害を隠し、学習障害がギフテッドの部分を隠すタイプ

ほとんどの場合、学年相応か標準より少し高い成績のため、特別なニーズを要しているとはわからず、そのままになるケースです。

しかし、非常にできる課題とできない課題もあり、フラストレーションを抱えていきます。

2E児の育児の大変さ

ギフテッドの特性にもあるように、ギフテッドの根底にあるものは「激しさ」です。
ギフテッド児の育児はとても激しさを伴うためギフテッドであるだけでもきっとご両親は疲弊しているのではないかなと察するのですが、更に2Eとなるともう「大変」とかそんな言葉では済まされないくらい育児が困難なものではないかなと思います。

チェックリストからわかるように、ギフテッドにはADHDやASDの症状と似た特性があるため、診断時に医師がギフテッドの特性に関する知識が乏しいとギフテッドの部分を見落として他の障害と間違えられてしまうこともあります。逆に、ギフテッドの過興奮性ではなくADHDやASDが原因でその症状が出ている場合もあります。

学校の先生はもちろん、精神科医もギフテッドの知識がない場合もあるので、その辺りは要注意です。
2021年から文科省で特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する学校における指導・支援の在り方等に関する有識者会議が行われており、これから認知が進むかもしれませんが、これまで日本の教育者はギフテッドについて学ぶ機会は与えられていないので、学校の先生に発達に関して病院の受診を勧められた際などは、その子にとって学習環境が合っているかどうかなども注意してみる必要があります。

もう一点、2E育児の難しい点として、「非同期発達」という特性がギフテッドにはあります。
この「非同期発達」とは、知的能力が高い一方、情緒面が実年齢よりも幼いというようなアンバランス感のことです。

例えばASDを持ち合わせている「ギフテッド2E」の場合は、ソーシャルスキルの遅れが3~5歳程度あり、認知スキルが実年齢よりも5~7歳進んでいるという極端な非同期発達が見られることがあります

その場合、実年齢は10歳、考え方は17歳、なのに5歳児のような行動をしてみたり、ということが起こり、それが他人から見ると理解できない行動だったり、奇妙な言動に見えてしまうようです。
まさに息子はこのような感じで、一人の中に5歳から17歳くらいの幅がありました。

「ギフテッド特有の激しさ+言語能力の高さ故の言い回し+感覚過敏+人の気持ちがわからないASD+非同期発達」これらの特性が複雑に合わさってはたから見ると理解不能な言動を起こします。

この非同期発達により、ギフテッド2E児は高い知能はあるのに「当たり前のこと」ができなかったりするので、まわりは「なんでこんなことも出来ないの?!」と失望しがちです。

そのため、親や学校で怒られる機会が増え、自己肯定感も下がってしまいます。

そして、子ども側としては「誰も僕のことを分かってくれない」と感じ、親や教師側としては、「何回言ってもわからない」と負のループに入ってしまいます

個人的には、このあたりが2E育児の難しさだと感じています。期待値を高くしすぎない。ということを意識して接するようにしていますが、それでも「なんでそんなことも出来ないの?!」というようなことは日常茶飯事です。


こちらの本はギフテッドに関する誤診や重複診断について事例を挙げながら詳しく説明されています。ギフテッド2E児を育てている方や教育者の方にはおすすめの一冊です。ギフテッドの特性と様々な障害について、相反・矛盾する特徴を挙げて見分け方なども書いてあります。

ギフテッド2E児の療育の必要性

ギフテッド2E児はギフテッドの特性と何かしらの障害があるケースなので、やはりギフテッド2E児には療育は必要だと思います。

ギフテッド2E児を育てていて思うことは、才能だけ伸ばせばいいといったような簡単なものでは決してありません

支援の方法としては、ギフテッドの才能の部分は才能で認め伸ばしつつ、それぞれの障害の部分は適切な療育を適切なタイミングで受ける必要があります

ギフテッド2E児は、繊細な部分をもっていることも多く、合わない環境にさらされ続けていると、うつ病や反抗挑発症、素行障害、不安障害などの二次障害を引き起こしかねません

そうなる前に定期的に専門医にかかり、心理士さんやカウンセラーの方との面談を行うことで防ぐことができます。
かかりつけの病院で心理士さんにも言われたのですが、利害関係のない第三者の大人との面談が有効とのことでした。家族以外の人から、社会のルールや、こうした方がいいよと言ってもらうほうが本人も腑に落ちるようでした。  

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ギフテッド2Eの育て方のポイント

ではどのように接したらよいのかについてですが、これはまだ私自身も試行錯誤中です。

押したり引いたり色々やってみましたが、一番効果的なものをご紹介します。

基本的に、「ギフテッド」の部分と「発達特性」の部分は分けて考えて接していきます。

基本の接し方

1.本人の言い分を聞く
2.共感する
3.論理的に諭す

まずこの流れを基本とします。
ギフテッドの子は大体いつも頭の中で色んなことを考えて行動しています。

それは効率を考えてなのか、損得なのか場合によりますが、息子の場合、考えなしに行動をするということはほとんどありません。ただその考え方が、少し人と違ったり、年齢不相応なので周りに理解されずに、頭ごなしに叱られたりします。そうすると本人も感情的になってしまうので、まずはどんなおかしい行動をしたとしても本人の言い分を聞くようにしました。

そして、次にここが大事なポイントです。「共感」です。否定も肯定もしません。「そうなんだね、そう思ったんだね」と声を掛けます。大体話をきいていると、おや?その考え方はちょっと違うよねと思うことが出てくるのですが、まずは気持ちに寄り添っていきます。

最後に、具体的に例を出しながら、わかりやすく論理的に説明し、腑に落としていきます。ギフテッドの子は、言語能力が長けている子が多いのでそれを利用して理屈で納得させていきます。

このやり方をとると、お互い決してイライラ感情でぶつかることなく、正しい方向へ導くことができます。

また、当時通っていた病院の先生曰く、大体11歳から周りを見ることができるようになり、そこで自分に気づき、自分のことを改めたりできるようになるとのことでした。ちょうど息子は11歳になったところですが、本人が気づくまで成長を待つというのも必要なようです。

※追記
現在息子は12歳になり、ASDの症状はほとんどなくなりました。
発達クリニックの先生が、発達障害の場合は大人になってもなくなるということはないけれど、ギフテッドの場合は成長し、社会脳が発達してくると発達障害のような症状は薄れてくるとおっしゃっていたことがあります。「11歳くらいになってくると自分のことがわかるようになる」としきりにおっしゃっていた意味がやっとわかりました。

苦手なこと・2Eの部分への支援

そして、2Eの部分の発達特性への支援、息子の場合は「ASD(自閉スペクトラム症)」と同じ対応をしていきます。以下息子の場合ですが、家庭内で取り組んだことの一部です。

支援例
  • 一日のスケジュールは大きく書いて、「見える化」
  • 感覚過敏で爪が切れないときは、ピアノの前だけ切ると決めて切るようにする
  • これなら守れるというルールを自分で決めさせる
  • どうしてもお風呂に入れないときはこちらがその争いから降りる
  • 「察する」ことはできないので、具体的にこちらの気持ちを言語化する
  • スモールステップで当たり前のことでも出来たら即座に「できたね」と声をかける
  • あいまいな表現をせず、具体的な指示を出す ×少し待っていて  〇10分待っていて

得意なこと・ギフテッドの部分を伸ばす!

ギフテッドの特性への支援も同時に行っていきます。できないところや苦手な部分ばかり目が行きがちな2Eタイプですが、強みや得意なことに着目し、得意な部分はさらに伸ばせるような環境を与えます。

2E児はできないことばかり注意されて自信をなくしているケースもあります。得意な部分を伸ばすことに注力することで、自己肯定感を高めます。

例えば、学校には行けなかったとしても、「家でマイクラばかりやっている」というお子さんも多いのではないでしょうか。今はゲームの習い事もある時代です。はマイクラが教材になっています。

ゲームのような好きなものを制限するのではなく、追求していくうちに別のものにも夢中になることもあります。

また、1人でPCに向かってできるプログラミングはギフテッドのお子さんも興味を持ちやすいかもしれません。プログラミングに興味があるならプログラミングがどっぷりできる環境を提供します。
近くの教室に通うことができるのであれば通うもの良いですが、今はオンラインでも学べるので家にいながらプロの指導を受けることもできます。

いくつか例を挙げると、民間企業の発達支援専門のLITALICO(リタリコ)ジュニアは全国100教室以上展開している学習支援教室です。そのリタリコの系列にがあります。

は、プログラミングやロボット、デジタルファブリケーションといったテクノロジーを活用したIT×ものづくり教室です。

近くに教室がない!という場合はといったオンラインの教室も検討すると良いでしょう。
我が家は海外生活の際はオンラインの習い事にとても助けられました。

ITに強かったりロボットに興味があるお子様はこういった習い事で知的好奇心を満たしたり、得意を伸ばすのも一つかと思います。

また、ギフテッド児に多いのが算数が得意なタイプです。

小学生向けのタブレット型通信教育サービスは、無学年制のため75%の生徒が上のステージを先取りしており、得意なところはどんどん効率よく学習を進めることができます。1人1人のデータを分析し、ピッタリの問題を出題してくれます。RISUの全学習記録は、全てタブレットからサーバーへと送られるのですが、このデータを、有名大学のチューターが見ながら、「どこにつまづいているか?」「どのくらいの学習ペースか?」を把握し、1人1人の学習状況に沿ったアドバイスを送ることで、学習の定着・つまづきを解消します。算数が得意であればこういった民間の教材を使用してみるのも良いと思います。

無学年式の教材といえば がおすすめ。は不登校の場合も出席の認定になるので、不登校の悩みをお持ちの方にもおすすめの教材です。

息子は芸術系、特に音楽系のギフテッドのため、やってみたいと言った音楽系の習い事(JAZZ・即興・作曲・クラシックピアノ)や、音楽合宿、コンクールなどに参加したりすることで得意な事を伸ばせるようにしました。
また、レゴで何か作るのも好きだったのでを受講していました。

受講していたは、最初にレゴ一式を購入し、その後は毎月「紙のテキスト」が届きます。 紙に書き込みながら、一つひとつ理解を深めて進めていくので、親はノータッチで一人でもどんどん学習を進められます。 そして、実際に自分の手で作った物を、アプリと連動させ、プログラミングの楽しさを実感しながら、 課題解決力を自然に伸ばすことが可能です。

Z会のプログラミングは当時とは変わり、年齢別に幼稚園児から中学生までを対象としたコースができたようです。大学受験でも情報の科目ができるなどますます必須になってきたプログラミング。自宅で手軽にできるのでホームスクーリングにもおすすめです。

このように、苦手な部分、得意な部分を両方をサポートしていくことが基本の接し方となります。

こちらにも2Eタイプについては記載しておりますので、支援の参考にしてみてください☟

2Eではない「英才型ギフテッド」には療育はないのか

では、2Eではない「ギフテッド児」には療育はどうでしょうか。

おそらく療育といった意味では必要はないかもしれません。そのようなタイプのギフテッドは発達クリニックも受診せず、世の中でうまく作用していくようです。

療育という言葉は心身に障害を持つ児童に対して社会人として自立できるようになることを意味しますが、「ギフテッド」は障害でも病気の診断名でもないため、2Eタイプではない場合は療育は必要ないでしょう。

ただ、優秀なギフテッド児にも、その子に合った適切な支援は必要だと思います
例えば、知的好奇心が旺盛なギフテッドには、その欲求が満たされる環境が必要だと考えます。義務教育の中では知的好奇心が満たされず、アンダーアチーバーや不登校などが出てくる可能性があります。

日本には今現在、公的機関で受けられるギフテッド教育はありませんが、文科省の方で少しずつ議論され始めました。アメリカのような体系的なギフテッド教育が日本に構築されるとはなかなか今のところ難しいとは思うのですが、学校では、それぞれの子供に合わせて少し難しい問題を与えてもらう、といった配慮ならしてもらえるかもしれません。あとは民間なり習い事なりどんな形でもいいので、知的好奇心が満たされるような環境を与え続けることは必要かもしれまん。

まとめ

まとめると以下のような2方向の支援が必要となります。

ギフテッド2Eといっても様々なタイプがいます。ギフテッドの特性と障害の特性が複雑に合わさって親でさえも理解ができないことも多々あるかと思います。最初は手探りでも、その子に合った支援が必要であるということを周りが理解することが大切だと思います。

2方向への支援

ギフテッドの特性への支援 

  • 強みを伸ばす
  • 知的好奇心が満たされるような環境調整

 + プラス

2Eの特性への支援

  • スキルが発達するような指導、カウンセリングを受ける
  • 長所を用いて弱点に対処する 例えば視覚優位の場合、計画表など視覚的情報を与える
  • 合理的配慮 例えば書字が困難な場合パソコンを使う、口頭での発表の機会を多く設ける
                             
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