発達外来・児童精神科は何するところ?子どもが病院を嫌がったときは 

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発達外来
発達外来、児童精神科ではどんな相談ができるの?子どもは嫌がらない?

発達にまつわる悩みを相談できます。嫌がる場合もありますが、我が家の場合は、行くことによって得られるメリットがわかっていたので定期的に通っていました。

病院に行きたい、病院が好き、というような子は少ないかと思います。特に、発達外来や児童精神科は少し敷居が高いと感じる方もいるかもしれません。
待ち時間が長い、行くのが面倒くさい、親の言う事を聞きたくない、自分の良くない行いを言われてしまうのではないか。などの理由から病院に行きたがらないお子さんは多いのではないでしょうか。そんなお子さんを病院に連れていくのは毎回悩ましいですよね。

こちらのサイトでは育児に行き詰ってしまったら、ためらわずに専門医にかかることをお勧めしていますが、実際に発達外来や児童精神科ではどんなことをするのでしょう。実体験をもとに少しご紹介します。

息子の場合は、基本的に病院を嫌がることはなかったのですが、暴力や暴言など自分が悪いことをしてしまったという自覚がある場合は、医師に告げ口のように私に言われるのが嫌で行きたがりませんでした。毎回ではありませんでしたが、病院に行きたがらない、そんなときの我が家の対処法についてお伝えします。

※ 注「Q&Aのカテゴリーについて」

こちらの「ギフテッド児のお悩み別Q&A」のカテゴリーでは、実体験に基づいた筆者なりの考えをまとめています。
今まで、数々の医療機関・専門機関を受診して受けたアドバイスや、専門書に基づいて実際にやってみてうまくいったこと、いかなかったことについて記載しています。
ギフテッド児もさまざまなタイプがいるため、その子によっては効果がない場合もございます。その旨ご理解の上、参考にしていただければ幸いです。

目次

発達外来・児童精神科とは

発達外来では、発達の遅れから発達障害が考えられる場合や、日常生活において気になる行動について相談できます。小児科と児童精神科を併設している病院も多く、あまり細かくすみ分けをしなくてもどちらでも診てもらえるかと思います。
あえて違いを挙げるとすると身体症状が出ている場合、その症状で診断するのが児童精神科です。例えば、摂食障害や自傷などの身体症状がみられる場合は児童精神科となります。

中学生以降は小児科で診てくれない場合もあるので、年齢にもよってもかかる病院が変わってきます。

また、療育を病院内で受けることが出来たり、医師とは別に心理士さんが常駐し心理カウンセリングを行っている病院などもあります。
病院を選ぶ際は、何を専門とされている先生かくらいは受診する前にみておくことをお勧めします。

だいたい初診前には大量の問診票を書かされます。生まれた時から、今現在に至るまでの成長過程や特性を細かく記入します。
診察で話せる時間は限られているので、事前情報がとても大事になってきます。なのでここは面倒くさがらず、丁寧に記入することをお勧めします。

大体初診では、その問診票や紹介状を元に、まずは今現在の困りごとなどを聞き取って、次回の予約をとって終わりのケースが多いです。
必要であればWISC-4などの知能検査や、別途心理テストなどの検査を受けることもあります。

初診時には過去に受けた検査結果等も全て持参しました。
それも参考にしながら、まずは信頼関係を築くために、親と先生だけで面談をし、子どもと先生だけで面談をし…会話をしながら支援や治療の方向性を決めていくというような流れになります。
通院を何度か重ねて、医師から助言やアドバイスをもらうことができるのが発達外来です。

風邪薬のような特効薬はありませんが、症状に合わせて投薬をしてくれるのが病院です。薬も種類によってメリットデメリットがあるためどういう治療方法で進めていくかも相談したりします。

実際に受診した時の内容についてはこちらに記載しています。

病院に行くことによって得られるメリットを子どもに伝える

息子は基本的に嫌がることはありませんでした。というよりはむしろ、自分自身の生きづらさに気づいていたのでどうにかしてほしいという思いがあったようです。

だいぶ前ではありますが、「本当は出したくないのに手が出てしまう、暴れたくないのに止まらない、薬や手術では治らないのか」というようなことを言ってきたことがあります。
息子自身もどうしていいかわからない状態だったのです。このように、本人自身も生きづらさを感じていたりする場合は、行くことによって得られるメリットを伝えると足が向く場合があります。
逆にメリットを感じられないと、ただ「無駄な時間」と思ってしまうので、本人が少しずつ改善してきていることを実感できると良いと思います。

自治体によって、発達障害を診ている医療機関リストを掲載しています。↓

投薬ができる

発達外来や児童精神科は医師がいる病院ですので、症状に合わせて薬を処方できます。診断名をつけるのも医師となります。
心理士や民間の心理カウンセラーとの大きな違いです。

親だけ受診できるか聞いてみる

それでも行きたがらない場合、親のみが受診するという選択肢もあります。投薬が必要な場合は本人を連れてきてくださいと言われるケースが多いですが、心理カウンセリングのみの場合であれば、親だけでも良いケースもあります。

難しい子を育てている場合、怒涛の日々に疲れ切ってしまい、親も無気力になったり、思っている以上に思い詰められていたり、気づかぬうちに精神的によろしくない状態になっている場合があります。
医師やカウンセラーの方は、直接診ているのは子どもかもしれませんが、子どもだけではなく親への支援者でもあることを忘れないでほしいです。

「このタイプの子はこういう考えをしているからこう伝えるといいよ」などといったちょっとした育児のコツなどをアドバイスしてくれとても役に立ちました。
実際に、とにかく親に言われたことを何も聞きたくない時期は母親の私だけで受診することもありました。

2か月に1回でも通い続ける意味

月日は流れます。子どもは月日が流れるのと同時に成長しています。悩みも2か月前とは全然違う悩みになっていたりします。
だいたい発達クリニックなどは診察時に次回の予約を取ることが多いのですが、また次があると思えるのも気持ち的に安心でした。日々起こったことはメモしておき、次の受診の際に伝えるようにしていました。

親はできないことや悪かったことばかりに目が行きがちですが、定期的に通院していると「暴言は吐くけど手が出る頻度は減ってきたよね。」と成長に気づかせてくれたりもします。
医師や心理士という第三者の立場から家族とは違った視点でアドバイスをしてもらう機会を定期的に持つことは大切だと思います。

また、定期的に通うことで、将来的に大人になってまた生きづらさを感じた時など必要なときに自ら支援を求めたり、ためらわずに受診ができるのではないかという思いもありました。
生きるすべの一つとしてこういう方法があるというのを本人にも知っておいてほしかったので、2か月に一度でも細くつながっているようにしています。

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