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小学4年生のピアノのレベル 辞めた理由とどのくらい進んだか

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4年ピアノレベル

今回は4年生のピアノの記録です。4年生というと、中学受験を考えているご家庭は習い事を一度整理する時期かもしれません。塾が忙しくなってきて、辞めてしまうというご家庭も多いのではないでしょうか。

我が家も4年生で一旦ピアノから離れるのですが、それは中学受験でも他の習い事が理由でもありません。

幼稚園年中さんからヤマハ幼児科に通い、1年生から始めたクラシックピアノを辞めた時期の記録です。

3年生のピアノの進度と記録はこちら

目次

念願のヤマハのレッスンに通う

駐在先についていきたくなかった理由の一つにヤマハのジュニア専門コース、いわゆる「J専」をどうしても辞めたくないというのがありました。ヤマハのシステムは一度抜けるとコースには戻れません。駐在先では個人のピアノの先生に習っていましたが、息子は「ヤマハみたいなレッスンがいいんだけど」と事あるごとに言っていました。いくら音大を卒業していても、ヤマハの講師でなければ「ヤマハみたいなレッスン」は出来ません。
ではなぜこんな息子がヤマハにこだわるのか、というと

・みんなで演奏(エレクトーンでアンサンブル)するのが楽しい
・作曲やアレンジはみんな違うのが面白い
・多様なレッスン

型にはまったレッスンではなく毎回やることが違ったり、単に楽譜を読んで弾くだけではないヤマハのレッスンがとても好きだったようです。

4年生の初めの頃コロナで一時帰国していた際に、長期化しそうだったので何か習い事でもしようかと思い、ヤマハの個人レッスンの体験に行きました。

その先生はJ専も担当されている先生だったのですが、息子の特性ややりたいことを伝えると、息子に合ったレッスンをしてくださいました。
最初はピアノのレッスン中心にしていたのですが、エレクトーンもやりたい!とのことでピアノとエレクトーン半々のレッスンにしてもらうことになりました。そしてヨアソビの「夜に駆ける」をエレクトーンでアレンジをするということと、グレードテストの8級を受験するのが目標になりました。
こちらはピアノバージョンです。

ヤマハグレードテスト8級を満点で合格

ヤマハグレードとは、ヤマハ音楽振興会主催で定期的に行われている音楽の実力をはかる試験です。9級は1年生の終わりに取得していたので、8級にチャレンジすることにしました。

自由曲の演奏だけではなく、初見演奏やメロディー聴奏などもある試験です。毎回レッスンの時に試験対策を数分してもらい、約2か月の対策で8級は50点満点中50点で合格することができました。こういった資格取得も本人のモチベーションアップになりました。

ここで出会ったヤマハの先生のことは息子自身とても尊敬しており、いい関係ができていたと思います。
ヤマハの先生にも、お世辞も半分あるかと思いますが、伴奏付けの課題に対し、「今まで色んな子に指導してきたけど、こんな伴奏作ってきた人はいない、耳がとてもいい、末恐ろしい。」とまでおっしゃっていただきました。
ヤマハのレッスンはやっぱり違うねえと本人もやる気で、レッスン前は部屋をレンタルして自分でレッスン室に籠ってアレンジに没頭したりしていました。

毎日耳コピを深夜23時半まで

この頃はコロナで生活スタイルも崩れてしまい、好きなことを好きなだけ好きなようにするようになりました。
ピアノだけではなく、工作、実験、昆虫、など日本でやりたいことがありすぎて時間が足りない!という中、耳コピにもとてもはまった時期でした。音楽の授業の歌、CMから聞こえてくる音楽、アニメのオープニングやエンディングテーマ、Jpopなど、聴けば練習なしで弾けるようになりました
耳コピ演奏はこちらの記事にYOASOBIの「夜に駆ける」を載せています。クラシックの練習はほぼせず、家にある電子ピアノ、アップライト、ヤマハでエレクトーンを借りたりしながら色々なバージョンで弾いていました。

衝撃のクラシックピアノを辞める宣言

その後、駐在先に戻りまた以前の先生に自宅に来てもらうレッスンが始まりました。

ヤマハ式レッスンが楽しかった息子にとって、クラシックピアノのみのレッスンはつまらなく感じたようで練習を一切しなくなりました。

「明日レッスンなのにどうするの?!」といった声掛けをしてもそれにも反抗的。レッスンの日を迎えても弾けないということが続きました。

すると、またレッスンが差し迫ったある日、息子は「もうクラシックピアノは辞めるとのこと。

特に音楽家になるとも思っていませんでしたが、「好きな事」だと思っていたピアノから離れるというのはとても衝撃だったのを覚えています。なぜ辞めたいのかを聞くと

・つまらないから
・先生が細かい
・練習が飽きた
・やらないといけないとわかっているけどできない

というようなことを言っていました。

ピアノをやりたくないからやめるというよりは、全てのことに対してやる気がないから、ピアノもできない。という感じでした。この頃の息子は今思うと無気力で、反応が悪く、日常生活のやらなければならないことも頭でわかっていてもできないという日々が続きました。

もし、ヤマハのジュニア専門コースを続けていたら…もし、あのまま日本でピアノを習い続けることができていたら…ともう今更どうにもならないことだとわかっていても色々なことが頭を巡りました。

それでも我が家の方針として、習い事の選択は本人に全て任せているため一旦クラシックピアノから離れました。転勤や引越しでやむおえず辞めたことはありますが、それ以外の場合、自分の人生なので続けるも辞めるも本人に任せています。

突然JAZZを始める

そして、しばらくして息子なりにピアノを続けていく手段として考えたのか、ジャズを習いたいと突然言い出します

ジャズなんて一度も普段聴いていなかったのでまた突拍子もないことを、と思ったのですが、どうやら枠にはまらない、楽譜がない自由なスタイルが魅力的だったそうです。

まずは裏拍の取り方や、ジャズ特有の和音といった基本的なところから学んでいきました。また現地の先生に初めて習ったため言葉の意思疎通もうまくいかず苦戦していましたが、音楽は万国共通語で、段々音楽を通してコミュニケーションがとれるようになり、この時から本帰国まで1年間続けました。

コンクール前の練習の様子

1年前にコロナで延期になったコンクールが、オンラインで開催されるとの連絡が年末に来ました。

一旦クラシックからは離れたところだったので、どうするのか本人と話し合いました。自分がコンクールに出たいと言い出したことだったのでそれは最後まで責任を持つということで、コンクールの曲だけは練習再開することにしました。
そして、期限まで2か月切ったところで、曲を変えたいと言い出します。年齢は1学年上がったのに去年と同じ選曲では物足りないからとのことでした。
それもそうなのですが、練習しないのに今更曲を変えるなんてと、先生も私も口には出しませんでしたが「無謀なことを」と思いました。

結局、自分が何で勝負したいかだと思うので、最終的に曲を変えることにしたのですが、それでもギリギリまで練習は1日30分から1時間程度でした。

教授のレッスンを初めて受ける

見かねた先生が、コンクール前に、「ピアノの先生の先生(現地の音楽大学のピアノ専攻の教授)」に指導して頂ける機会を設けてくださいました。
「先生の先生」ということもあり、息子はいつになくとても興奮していました。

緊張と言うよりはワクワクと言う感じで、こんな真剣にピアノのレッスンを受けているのは初めて見ました
こちらも言語の壁もありましたが、ひとつひとつが新鮮な教え方で、とても身になったようです。(いつもこのくらい集中してレッスンを受けてほしいのですが…)

本人が尊敬できる、この人には適わないレベルの師匠に出会えば変わるんだなと思いました。

コンクールの結果

結果は入賞しました。日本ではあまり賞金が贈られるというコンクールはあまり子供向けではない気がしますが、賞金が貰えたのがとても嬉しかったようです。
当の本人は、結果発表前はとても緊張しているようだったので、私からすると「全然足りない練習量」だとしても、息子からしたら「入賞できるくらい頑張った」ということに気づきました。

まとめ

古巣のヤマハに戻りレッスンの楽しい感覚を思い出したと思ったら、クラシックを辞める宣言。その後コンクールへの参加と1年間紆余曲折ありました。「クラシックピアノ」からは離れてしまったので進度という意味ではほとんど進みませんでした。進んだ曲といえば、

・インベンション1曲
・ソナチネアルバム1曲
・ツェルニー30番練習曲 17・19番

以上です。

小学三年生までの進度に比べたら比べ物にならないくらい進みませんでしたが、一度離れることで色々気づきもあったようで、無理やり続けなくてよかったと今は思っています。
レッスンを中断していた時は、練習も必要ないので、こちらが「練習をしたら?」と声をかける必要性もなくなり、揉め事は一つ減りました。

「好きこそものの上手なれ」ということわざのように、弾きたい曲や好きな曲は工夫して努力をします。まさにこの通りだなと思いました。

誰でも好きでやっていることは一生懸命になるし、それに関して勉強したり工夫したりするので、自然に上達するものである。

芸事は、無理して嫌だと思いながらやっても、成長はないということ。

引用元 故事ことわざ辞典より

この後、また自分のタイミングで再開するのですが、5年生の様子はこちら。

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