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発達特性を最大限に活かす中学受験 ギフテッドの特性は有利か?

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ギフテッドの特性
ギフテッドの特性は中学受験に有利か?特性は活かせる?

その子のタイプにもよると思いますが、我が子の場合は有利でもあり、不利でもあった。というのが終えた感想です。ただ、いくつかギフテッドの特性を活かすことはできると思います。

我が家はちょうど一年前に中学受験を経験しました。
3年生の2月から塾に通って頑張っていた子に比べたら、我が家は受験勉強期間としてはとても短かったのですが、そんな我が家でも最後の最後まで当初からは全く予想不可能なドラマがありました。
受験をする前は中学受験なんて意味があるのか?と懐疑的だった私ですら、中学受験が終わった後に「これが中学受験の意味か」とふと腑に落ちる瞬間がありました。

前置きが長くなりましたが、今回はギフテッドの特性を最大限に活かして中学受験に臨む方法についてお伝えしようと思います。

特性があるけれど、これから中学受験をするか迷っている方の参考になれば幸いです。

※ 注「Q&Aのカテゴリーについて」

こちらの「ギフテッド児のお悩み別Q&A」のカテゴリーでは、実体験に基づいた筆者なりの考えをまとめています。
今まで、数々の医療機関・専門機関を受診して受けたアドバイスや、専門書に基づいて実際にやってみてうまくいったこと、いかなかったことについて記載しています。
ギフテッド児もさまざまなタイプがいるため、その子によっては効果がない場合もございます。その旨ご理解の上、参考にしていただければ幸いです。

目次

ギフテッドの偏差値は高いのか

ギフテッドといってもタイプが様々であることは今までお伝えしてきた通りです。
冒頭にもお伝えした通り、ギフテッドは中学受験に有利か?と聞かれたら、有利でもあり不利でもある。とお答えすると思います。

一般的に「ギフテッド=高IQ」と言われていますが、「ギフテッド=偏差値が高い」わけではありません。
となると、必ずしも受験に有利ではないことはおわかりいただけるかと思います。

そうは言っても、実際に終えてみるとギフテッドの特性が有利に働いたなと思うこともありました。
息子は英才タイプのギフテッドではないため、英才タイプのことは分かりません。
あくまでも2Eタイプの我が家の場合ですが、ギフテッドの特性を最大限に活かして臨んだ経験談をお伝えします。

中学受験に活かせる!ギフテッドの特性

①早熟である

中学受験は早熟タイプの方が圧倒的に有利と言われています。
ギフテッド児は知的好奇心が旺盛なため、総じて知能面で早熟であるように思います。

語彙力に長けていたり、算数がずば抜けて得意であったり。この知能面の早熟さは、膨大な知識を学ぶ中学受験では有利に働きます。
その子によって得意なことは異なりますが、得意な分野はどんどん知識をつけていくと良いと思います。

歴史が好きな子はずっと歴史漫画、小説など読んでいるかもしれません。理科が好きな子は図鑑をずっと眺めていたり、急に何か思い立ってお風呂場で実験を始めるかもしれません。
親としてはバランスよく苦手な教科も時間をかけて欲しい気持ちもわかりますが、そこはぐっと我慢。ギフテッド児の育て方の基本は「得意を伸ばす」ことです。

ただし、ギフテッド児は精神的・社会的に早熟ではない部分もあります。(非同期発達
特に2Eの息子は、人の気持ちを考えることが苦手です。これは国語の読解問題にかなり影響を及ぼしました‥。

説明文はまだ良いのですが、小説や物語がとにかく苦手で、心情を読み取る選択肢の問題はかなりの確率で外してきます。精神的な幼さや、2Eの部分が影響していると思われます。

語彙力があったり論理的思考だったとしても、必ずしも「国語が得意」とはなりません。このように必ずしも全ての面において早熟ではない点に注意しなければなりません。

②習得するのが早い

息子を育てていて新しいことを習得するのは人よりも早いと感じます。
小さい頃から、練習を繰り返さなくてもできるようになったり、算数の問題などは、過程を教えなくても答えに行き着く、ということがよくありました。算数の解き方を見ていても、私が解答を見て理解している間に、答えまで行き着いていることがよくあります。この習得の早さはスピード勝負なところがある中学受験においてはとても有利です。

は4年生の夏休みから学習していましたが、約1年間の通塾で中学受験の算数を習得できたのは特性のおかげかもしれません。

一方、「繰り返し学習」は大の苦手。何度も書く学習方法は確かに有効かもしれませんが、本人に合わない学習方法は一切やりません。漢字などの学習方法「さかもと式見るだけ暗記法」を使用するなど工夫しました。

強要は衝突の原因となるので注意が必要です。

③粘り強さ、高い集中力がある

これも受験には有利な特性です。先述の「習得するのが早い」という特性もあるので、この高い集中力と合わせると、人より短時間で済むことになりますやる時は過集中で一気に猛烈に勉強していました

息子は友人との遊ぶ時間も譲れなかったので、12月まで毎日18時まで友達と遊んでいました。その辺も親としてはとても心配になりましたが、勉強時間ではなく、中身が大切です。
門限時間になっても帰宅せず、何度も門限を破り鍵を閉めたりもしましたが、そんなことをしても本人には全く響きませんでした。携帯電話はまだ持たせておらず、腕時計しか持っていなかったため、こちらから連絡を取る手段もなく、毎日17時58分くらいから私の方が時計と睨めっこの日々でした。もう少し私も寛大に見守れば良かったのですが、当時は焦りもあり相当イライラしていたと思います。

④問題解決能力・やり遂げる能力が高い

困難にぶつかった時、問題解決能力が高いという特性があります。①で挙げた知識の量も受験では必要ですが、中学受験の問題はただ知識の詰め込みだけで何とかなるような問題ではありません

息子は、答えを何としても自力で導き出そうとする粘り強さや、いろいろな方法で試したがる「試したがり」の性質もあったため思考力を問われる算数の問題には活きたと思います。

前回の記事で、「パターンシーカー(パターン探しの達人)」について書きましたが、中学受験では、パターンを発見し、分析して、解いていくような問題も多く見られます。
ちなみに問題は学校によってまるで傾向が違うので、過去問などを見て、早めに傾向を知ることは大切です。

今年の受験速報(出願数・合格者数)は市進学院のサイトに掲載してあります。我が家も毎日のように出願状況をチェックしていました。

特性のある子の伴走は難しい

これらの特性を最大限に活かすには、とにかく親がその子の特性を理解しないといけません
我が家の場合は、親に従順なタイプではまるでなかったので、親の方も世間一般的に言われるような伴走はしていません。

以前、「我が子は中学受験をするべきか?」という記事でも書きましたが、発達特性がある場合、中学受験は親も子も相当な覚悟が必要だと思います。色々ありましたが、2月を終えた時に、中学受験の意味は自然と見えてくるはずです。

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