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Vol.9 6年生の夏は受験の天王山 夏休みが明けたら成績は上がるのか?

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6年の夏は天王山

さて、6年の1学期もまだ塾が定まらず、ふわふわと受験勉強をしていた息子。帰国子女の中学受験は早いところは10月から始まる学校もある中、まだ算数の単元は終わっていない状態…。6年生の夏は天王山の夏とも言われます。では1ヶ月半の夏休みを終え、偏差値は上がるのでしょうか。

結論から先に申し上げると、夏休みを終えたところで、成績は上がりません。

そんな息子の6年生の夏休みの過ごし方についてです。





中学受験のカテゴリーについて

我が家は何学年も先の算数先取りしているような算数が得意なギフテッドでもなければ、英才型のギフテッドではありません。
知能検査で言語理解が高いからといって国語が得意なわけではありません。
あらかじめお伝えしておくと、せっかく読んで頂いても、偏差値30からの御三家合格!とか、これをやったら難関校に受かります!といったノウハウは一切得られませんのでご了承ください。

目次

夏休み前までに終えたこと

SAPIX、四谷大塚などの大手塾は進みも早く5年生の終わりまでで全教科新出単元は終わっている中、我が家は全く終わっていませんでした。

算数に関しては、6年生の4月からに駆け込み、猛スピードで新演習の5年の「下」に取りかかりました。3ヶ月だけ大手個別指導塾に通っていたこと、を受講していたことを伝えると、とりあえず5年の「上」までは終えたことに。

理解できているかは別として、夏休み前までに、新演習の「相似」「比」あたりまでを終えました。

受験ドクターの良かったところは、マンツーマンなので、プロ講師がその子にあったスピード感で教えてくれるところです。勉強だけではなく、「中学受験とは何か」についても教えていただいたそう。
たくさん個別塾があって選べない!と言う方は是非一度体験をお勧めします。
HPには偏差値20アップ法とうたっているほどです。(息子は20アップしませんでしたが)受験ドクターはそのノウハウは持っていると思います。

とても良い先生にも巡り合い塾自体はとても良かったのですが、このペースで1週間に1単元進めるものの、週一の授業では到底終わらないことに気づきます。

夏から国語も見てくれる個別指導塾へ

国語に関しては、漢字のワークを気が向いたらやるくらいで特に何もしていませんでした。本好きが功を奏して文章を読むスピードはとても早かったです。6年生にもなると問題集の文もだいぶ長くなりますが、「読み物」を読む感覚だったそう。

ただ、スピードが早くても、問題が解けるかと言ったら別物
「物語文」の心情を読んだり、選択肢問題は見事に全外しをしてきます。

今まで、国語はなんとかなるだろうと思っていたのですが、どうにもならないことに気づき、夏休み前くらいから、国語も見てくれる個人経営の近所の個別指導塾へ通い始めます。結局、この塾に最後までお世話になることになりました。

週5・1日3時間

週5日、1日3時間塾で勉強する。これが提案された塾のプランでした。個人で経営している塾だったので時間割は融通がききました。

そして9月までに算数の全単元を終える

というのが目標になりました。受験の日から逆算をしてやるべきことを考えると、これくらい通わないと厳しいと言われます。息子の第一声は

遊べなくなるじゃないか

でした。6年の夏以降も遊んでいる受験生がどこにいるんだと思いますが、ここにいます。
遊べなくなるのはどうしても嫌だ、とのことで 夏休みの間は「週5・1日3時間・10時から」と言うプランに決まりました。

遊び時間の捻出にはかなりの執着を感じました。私はというと、もう呆れ果てており、ここまで来ると親としては遊ぶなという気も失せていました。そんなことを言ったからといって「じゃあ遊ぶのをやめる」とはならないことはわかっていました。

「自分でやると言ったことなんだから最後までやり抜きなさい」

と言うのが私の口癖になりました。今まで家で3時間も勉強をしているのをみたことがなかったので、そんな勉強ができるのか?と疑問でしたが、塾では3時間集中して取り組んでいたようです

他の受験生は朝からお弁当を持って午後まで夏期講習、もしくは午後から始まって夜20時半まで。といった声も聞く中、1日3時間。それ以上でもそれ以下でもありませんでした。

反抗期は継続中

この頃も反抗期真っ只中。とにかく理由もわからず朝から晩までイライラしている様子でした。
言い分としては「週7遊びたいけど勉強が邪魔」ということでした。じゃあ受験はやめればいいのに、と思うかもしれません。
私もそう息子に向かって言ったことが何度もあります。

公立の中学には行きたくない

とのこと。勉強はしたくないけど、公立も行きたくない。
よくよく話を聞くと、この時点では友達に中学受験をすることを話していなかったそう。
自分がガリ勉しているとは思われたくない、遊びに誘われなくなったらいやだ、という理由で12月まで周りには言わなかったそうです。

友達に隠しながら勉強をしないといけないという、その辺の葛藤からくるイライラもあったのかもしれません。

とにかく、親が受験に肩入れしないこと、伴走しないでおくことが、私自身の平静を保つ唯一の方法でした。

6年生の夏は小学校最後の夏

もちろん受験生にとっても大事な夏であると思うのですが、遊びに全身全霊を捧げられるのもやっぱり小学校時代までだと思います。
海外生活で友達と遊びたい時期にめいっぱい遊べなかったこと、コロナウィルス感染症により活動制限されたことなど、どこか親として後ろめたさのようなものを感じていたような気がします。
当然自分の子供の頃とは時代も境遇も違うのですが、子供時代にしか経験できないことを体験して欲しいとも心のどこかで思っていました。

そういった面では、日中は暑いので、朝早い時間にサイクリングで遠出をしてみたり、公園から公園へはしごをしたり、友達とプールに出かけたり、時にはクーラーの効いた電車で旅に出たり。

まだ携帯電話も持っていなかったので、どこで何をしていたかは自己申告制にはなりますが、小学生最後の夏、満喫していたように思います。
一丁前に偉そうな口だけは利きますが、まだ経験値だけは年相応なので、行ってはいけないところ、危険なこと、何かあった時の連絡先などはしっかり伝えるようにしていました。

志望校も決まらない

「志望校」を探すのは親の仕事でした。

集団塾にも通っておらず、塾からの情報はゼロ。

遊んでいる友達は受験はしない友達ばかりだったので、当然本人にはどんな中学校があるのか全く情報が入ってこない状態でした。

私も全く情報がない中、オンライン説明会を行なっている学校中心に調べてみることにしました
息子はというと、

学校説明会は時間の無駄。

と言い、行きたがらなかったのですが、当時のカウンセリングをしてくださった心理士さんにこう言われます。

君みたいなタイプは、感じるものを大事にするタイプだよね。
五感で感じるはずだから、必ず見に行った方がいいよ。
雰囲気、緑の感じ、広さ、匂い、など行けば必ず思うことがあるはずだから。

とのこと。

足取りは重めでしたが、最終的に7校くらいは実際に足を運んで見に行きました。
本人も行ってみて「ここはイヤ、ここはいい」とすぐ振り分けていたので、やはり実際に見ることは大事だと思います。

勉強5:遊び5

このように勉強も遊びも両立?した夏休みを終えました。この頃はまだ本人も受験生としての自覚はなかったと思います。

「まだ時間がある」と思っている息子「もう時間がない」と思っている私とで、感じ方のギャップがとても大きかったように思います。そのため、衝突が絶えず、息子もますます家が居心地が悪くなり、ますます公園に通うようになりました。

親としては、とても疲れたのですが、最終的にはもうこちらも「言うだけ無駄」という域まできていました。

と、そんなこんなで、我が家は夏休みを終えても特に偏差値が上がりませんでした。

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