4歳になると、好奇心の強さがさらに顕著になる一方で、年少さんから持ち上がりだった担任の先生の産休により途中で先生が変わり、登園を拒否することがありました。
この記事では、4歳ギフテッド2E児として見られた特徴・困りごと・親としての対応を具体的に振り返ります。
一般的な特性については以下にまとめています☟

【実例】4歳ギフテッド児の特徴

知的好奇心の広がり
- 昆虫や動物、地球儀など、図鑑を片手に毎日のように調べ物をする
- 大人にも「どうして?」「なぜ?」と質問攻め
- 興味のあることはとことん掘り下げる
特に昆虫にはまった時期であり、図鑑や実物の観察に夢中になりました。
図鑑によって載っている虫の種類がちがうので、図鑑は「NEO」(小学館)、「move」(講談社)、ポケット図鑑、クワガタカブトムシだけに特化した図鑑など、昆虫の図鑑だけで6冊ほどありました。
とにかく隅から隅まで毎晩読むのが日課で、外国種の長い名前のクワガタなども名前だけではなく特徴や国名までほぼ覚えていました。
この図鑑のおかげで少しずつカタカナが読めるようになりました。
実際に山へ捕まえに行き、飼ってお世話をしたり、昆虫博物館にもわざわざ足を運びました。
人体のしくみに興味をもつ
年中さんの頃は、集団生活では避けては通れない感染症、水疱瘡や手足口病、胃腸炎など次々にかかりました。
1学期は半分くらいしか出席できなかったのですが、自分の病気をきっかけに、体のしくみに興味をもつようになりました。
イラストで描かれた絵本調のもの、リアルな図鑑、ポケット図鑑、立体的な図鑑、など昆虫図鑑同様、同じジャンルの本を何パターンか用意し、床一面に広げて見比べることが好きでした。
運動面の成長
- 補助輪なしで自転車に挑戦し、バランス感覚が育ってきた
- 運動への意欲はムラがあるが、縄跳びなど好きなことは一気に習得する
自転車に関しては、最初から補助輪なしで、何度か練習をするとその日のうちに乗れるようになりました。
ストライダーを1歳くらいから乗りこなしていたのでバランス感覚がつかめていたのかもしれません。
運動神経は格別よいわけではないですが、教えたことをすぐにコツをつかんで頭で理解してなんでも体得するという感じでした。
世界の国旗、首都、場所などを暗記
4歳の終わりに「しゃべる地球儀」を買いました。
電源入れて付属のタッチペンで触ると国名や首都、さらにその国の人口や文化などをしゃべってくれる地球儀なのですが、買った日からとても気に入ってずっと遊んでいました。
内蔵されているゲームで「〇〇(国名)の首都はどこですか?」と次々に聞かれ、タッチしていくクイズがあるのですが、それがとても気に入って時間制限内に何カ国正解できるか、というのに燃えていました。
いつの間にか国、首都、国旗までほぼ覚えていました。
ヤマハ音楽教室に通い始める
ピアノ自体にはそこまで興味があったわけではないですがリズム感、音感が当時から良かったこともあり、年中さんの春からヤマハの音楽教室に通うことにしました。
ヤマハ幼児科1年目は特に周りと差があるようには感じませんでしたが、レッスン中はとても楽しそうで、自宅に帰ると自らピアノに向かい練習していました。
そして自然とヤマハのレッスンが楽しみになり、「音楽」という言葉の通り、音を楽しむようになります。その後現在も続けていることの一つである「音楽」との出会いが4歳の時でした。
のちに、幼児科が終わると先生からお声をかけていただき、「ジュニア専門コース」に進みました。

困りごと
友達とのトラブル
幼稚園で友達とのトラブルは些細な喧嘩はあったと思いますが、親同士が出てきて話し合い…というようなことはありませんでした。
ただ、口が立つ息子と、まだうまく言葉で思いを伝えられない子と喧嘩になると相手が手を出してきて、こちらもやり返すということがありました。
幼稚園は、バス通園ではなくお迎えだったので、毎日親同士も顔を合わせます。先生も毎日の出来事を引渡しの際に伝えてくれるので、園の様子が見えてその点はとても良かったと思います。
大好きな先生が産休に入り登園拒否に
年少さんのときから持ち上がりだった先生が産休に入り10月から担任が変わりました。
今までの先生とはタイプが違い、ダメなものはダメとはっきり言う厳しいことで有名な先生でした。
息子は以前から、座って静かに話を聞けない、じっとしていられないなどはあったのですが、今までは個性を認めてくれる寛大な先生だったので、叱られることは滅多になかったようです。
それが、先生が変わった途端、毎日叱られるようになってしまい、ある日こう息子は言ってきました。

ぼく、先生が変わって怖い先生になったからいい子にする仕方がわからなくなったんだー
幼いながらにも悩んでいる様子だったので、どうしたのか聞くと、幼稚園で先生に怒られてばっかりとのこと。
ついに3学期からは教室に入るのを拒否するようになりました。入園から毎日楽しく通い、一度も行きたくないなんて言ったことはありませんでした。それが先生が変わったとたん、大泣きするほど嫌いな場所になってしまったのです。これは3年間の園生活の中で、とても衝撃的なことでした。
「お話をしているときに、教室を出ていきます」(本当はトイレに行っていたようです)
「息子さんはうちの園は向いていないかもしれません、一斉保育の幼稚園のほうが向いていると思います」(遊び中心の自由な幼稚園でした)
「息子さんは色々考えていて単純じゃないから厄介です」
とまで言われてしましました。
「〇〇先生は怒らなかったのに△△先生は僕ばっかり怒るんだー」と息子も落ち込んで自信をなくしてしまっていたので、指導方法を工夫してもらえないか夫婦で先生と面談を申し入れました。
本人が自信をなくしているのでいいところも伝えてほしいというようなことをお願いしましたが、息子はその先生には最後まで心を開きませんでした。
まとめ 親の対応と工夫
息子の4歳の頃の特徴として、以下のような特徴がありました。
・集団生活や先生との関係にストレスを抱えやすい
・本人も、先生との関わり方に初めて悩む
・興味のある分野では突出した集中力を発揮する
・好奇心が爆発し、知識をどんどん吸収する
以上、振り返ってみると、幼稚園は楽しい一方で、ストレスも大きい環境だったようです。
親としてできることは、子どもの「強み」を伸ばす環境をつくりつつ、集団生活で疲れた心を家庭で癒やすこと。
幼稚園での登園拒否は一見大きな壁に見えますが、子どもの心の成長のサインでもあります。
「行きたくない気持ち」を否定せず、対話を重ね、幼稚園で頑張った分、家では昆虫や音楽など好きなことに没頭できる環境を整えるよう心がけていました。
- 図鑑・音楽・昆虫など、子どもの興味関心に気づき、伸ばすことが成長の鍵になる
- 安心できる場所を作ること
- 親は対話を増やし、環境や先生との関係を整える
- 「ほめる」機会を明確にしてあげる
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