ヤマハジュニア専門コース(J専)グループレッスンの内容や月謝は高い?

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ヤマハJ専グループレッスン費用と内容

前回に続きジュニア専門コース(J専)のお話です。幼児科が終わると進路を決めなければなりません

ヤマハを続けるか、個人の教室に移るかなど幼児科に通わせている方は悩む時期ではないでしょうか。
実際に幼児科修了後は様々な道があります

その中でも、幼児科を修了しオーディションに合格した人だけが進級できる「ジュニア専門コース」は、有名ピアニストや作曲家も輩出するほど、音楽全般を学べる専門的なコースであり、「大変」なことでも有名です。

通ってみたいけど迷っている、という方も多いと思います。進んでから思っていた内容と違ったといったことがないように、事前にどんなことをするのかお伝えできればと思います。詳しい情報は公式ホームページにてご確認ください。

ジュニア専門コースに進級を迷っているけれどやっていけるか不安。
幼児科とはどんな点が違うの?

上原ひろみさんはヤマハ出身の有名なピアニストです。

目次

J専の月謝とかかるお金

J専が気になっているけれど、いくらくらいお金がかかるか気になる方も多いのではないでしょうか。

月謝はヤマハのHPにも記載がありますが、1年目は以下のようになっています。

スクロールできます
対象幼児科修了生(オーディション有り)
期間6年間
レッスン形態グループレッスン+個人レッスン
個人レッスンはピアノまたはエレクトーンのどちらかを選択
レッスン回数〔1~2年目〕グループ、個人:いずれも年40回
レッスン時間〔1~2年目〕グループ:1回60分/個人1回30分
レッスン料金〔1~2年目〕18,480円(税込・月額)
施設費教室によって異なる
取得目標グレード1年目修了時にグレード9級を取得
ヤマハ HPより

これらの月謝のほかに、教材費がかかります。ピアノ専攻の場合はヤマハ以外のテキストも使用するため、HPの教材費以外にも教材費がかかると思っておいた方が無難です。

さらに、コンクールに参加する場合は、コンクールの参加費がかかったり、年や楽器店にもよるかもしれませんが発表会がある場合は参加費、衣装代、DVD代などがさらにかかります。

具体的には

その他かかった費用

・ピアノ用補助ペダル(足台)

・コンクール、発表会参加費

・衣装代

・グレード試験費

ヤマハの特徴でもあるのですが、大きな発表会は別途参加費を支払うことになります。それなりに広い会場を借りて行うことが多く、3万くらいはかかったと思います。

また、発表会の衣装はアンサンブルのグループごとで同じ衣装を着るので、フリマで購入したりレンタルすることはできません。

息子の時は、同じクラスのお母様で、J専に通うのは姉妹で3人目、という方がいらっしゃったので、その方が女の子と男の子の衣装を決めて、各自楽天で購入するというスタイルでした。この辺りは教室によって異なると思います。

ではグループレッスンの様子についてお伝えしていきます。

オーディションや個人レッスンに関してはこちらをご覧ください。

レッスンの内容

今回はヤマハジュニア専門コースには「個人レッスン」と「グループレッスン」があります。今回は「グループレッスン」についてです。
グループレッスンはヤマハの「クリエーションブック」と「ジュニア専門コース」の2冊をメインに使います。基本のレッスン内容は、ソルフェージュ・アンサンブル・創作です。1年目はグループレッスンは60分でした。

ソルフェージュ

CD、もしくは先生が弾いたメロディーやハーモニーをまねして歌ったり弾いたりすることで、幼児科で培った「聴く力(音感)」を更に伸ばしていきます。

また、幼児科のプライマリーで出てきた曲を移調したり、アレンジしたりもします。次々に先生が移調をしていき、それを真似をして弾いていくといったこともあるので移調が苦手な子はちょっと大変かもしれません。

楽典的な事も習います。基本的な強弱記号から、和音、カデンツなども同時に学んでいきます

アンサンブル

各パートに分かれて、ひとつの曲をクラスで仕上げていきます。これがグループレッスンの醍醐味ではないでしょうか。ソロ演奏では味わえないハーモニーを体験し、多くの音楽要素を習得していきます
息子の時は、発表会で約4分にわたる曲を他学年、他のクラスの子と合同でアンサンブルをしました。

創作

幼児科で培ったさまざまな能力を生かし、アレンジや創作に取り組みます。メロディーにふさわしいハーモニーをつけたり、変奏したりして音楽的な創造力や応用力を身につけていきます。

また自らモチーフをつくり、一曲にし、オリジナルの曲を作成します。1年目からJOCという作曲のコンクールもあるので、それにつながる曲作りの基礎を学んでいきます。

この創作という部分では、「聴く・歌う・弾く」の幼児科でも行っていた基本の内容に加えて「書く」ことも出てきます。自分が考えた伴奏をテキストに書き込んでいったり、5線譜ノートにモチーフを書いていくという作業も毎回出てきます。小さな文字や綺麗な丸を塗りつぶすことが苦手だった息子は、楽譜を書くことが最も苦手であり時間がかかりました。

息子が一番最初に書いた楽譜です

その他

年間を通して度々コンクールがあるのですが、その練習としてグループレッスン内にみんなの前で弾く機会も度々ありました。

また授業内に気に入った曲を選んでアレンジしてみんなの前で弾いてみたり、人前で弾くことはよくありました。普段から経験を踏み、本番で緊張しないよう場慣れさせているのかもしれません。

エレクトーンは買う必要がある?

これは結論から言うとあるに越したことはないですが、皆さんエレクトーンはもっていない方が多かったです。

というのもエレクトーンは1台がとても値段が高いということと、機械なのでどんどん新しくモデルチェンジしていくので、家にあったところで教室のエレクトーンと仕様が結局異なるため、買う必要はないとのことでした。
エレクトーンは演奏中に沢山ボタンを押したり、上下の鍵盤を使い分けて演奏します。アンサンブルの練習はどうするのか?といった疑問もあるかと思いますが、なんとかなります。

姉妹でJ専の方がクラスメイトにいらっしゃったのですが、家にアップライトピアノとグランドピアノが1台ずつあるとおっしゃっていました。それはJ専の課題をするのに一人が終わるのを待っていられないため2台買ったとおっしゃっていました。

上原彩子さんもヤマハ出身のピアニストです。

2年目以降の月謝とレッスン時間

2年目以降はレッスン時間も長くなり、月謝も変わります。

スクロールできます
対象幼児科修了生(オーディション有り)
期間6年間(年次制)
レッスン形態グループレッスン+個人レッスン
レッスン回数〔1~2年目〕グループ、個人:いずれも年40回
〔3~4年目〕グループ、個人:いずれも月3回
〔5~6年目〕グループ、個人:いずれも月3回
レッスン時間
〔1~2年目〕グループ:1回60分/個人1回30分
〔3~4年目〕グループ:1回75分/個人1回40分
〔5~6年目〕グループ:1回90分/個人1回40分
レッスン料金〔1~2年目〕18,480円(税込・月額)
〔3~4年目〕20,680円(税込・月額)
〔5~6年目〕22,880円(税込・月額)
ヤマハ公式HPより

また、取得目標グレード4年修了程度でピアノまたはエレクトーン演奏グレード6級を取得し、6年間で5級を目指します。

1年間J専を続けた結果

ジュニア専門コースは1年間だけでも多方面の音楽力が培われます。
「60分のグループレッスン」「30分の個人レッスン」のあるジュニア専門コースはなかなか親も子もハードなので、ある程度は覚悟は必要かと思います。

本人がやりたいかどうか、ピアノを習う目的は何か、よく話し合って決めるのをお勧めします。

息子は1年間通ってみて、とてもハードでしたがヤマハが大好きでした。レッスンの日が楽しみでレッスン中はとても生き生きとしていたと思います。

そんな息子でしたが、海外転勤により1年で辞めることになりました。当初はヤマハを辞めたくないから転勤にはついていかない、というほど。そして、この時やめてしまったことをずっと根に持ち、引きずりながらここまできてしまいました。

引っ越した先でも作曲や即興が学びたいといつも言っていたのですが、なかなかヤマハメソッドを教えて頂ける先生には出会うことができませんでした。作曲専門に学んでおられる先生に少し習ったこともありましたが、ヤマハとは違ったやり方だったためそこまではまりませんでした。

即興に近いからという理由で、現地の外国人の先生にジャズを1年くらい習ってみたりもしました。いろいろ試行錯誤をしましたが、音楽への知的好奇心が非常に高い中、思うように学ぶ機会が得られず、海外駐在中は息子は一旦ピアノが嫌になり離れた時期もあります。

それくらいたった1年間(幼児科から入れると3年)のヤマハ生活でしたが、息子にはとてもフィットした習い事でした。

その後、コロナで緊急一時帰国していた際、ご縁があって、数カ月という短い期間でしたが、ヤマハのJ専を担当しておられる先生に習うことができました。
そこでは4か月という短い期間でしたが、ピアノとエレクトーンを両立しながら、グレード8級を50点満点中50点で合格しました

そして、本帰国した高学年のタイミングで、やはり原点に戻りたいとのことで、クラシックピアノとは別に、近所のヤマハの楽器店で作曲や即興を個別に教わっています。
特にこれをやらないといけないというプログラムは決まっていないため、基本的にはこちらがやりたい内容のレッスンをしてくださいます。

最初の頃は、グレードテストのタイミングだったので7級を受けました。グレードを取った後は、即興や作曲の仕方を学び、現在は機材などを使って作曲をするDTMを学んでいます。
※DeskTop Music(デスクトップミュージック)の略称で、パソコンを使った音楽制作を表す言葉です。

このように小さいころの経験が後々どのように生かされ、つながってくるのかは、時が経ってみないとわかりません。ヤマハのジュニア専門コースに通ったという経験はたった1年でしたが息子にとっては実りある1年だったようです。

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