ギフテッド2E児の変わった勉強方法

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ギフテッドの驚きの勉強方法

ギフテッドの子どもたちは、一般的な勉強方法が必ずしも合うとは限りません。我が家の2E(ギフテッド+発達特性)児も、小学生の頃からユニークな「普通じゃない」やり方で学んできました。

今回は、我が家のギフテッド2E児が実際に行っている、一風変わった勉強方法をご紹介します。

※あくまで個人の体験談であり、すべてのギフテッド児に当てはまるわけではありません。

目次

勉強机で勉強しない

息子は自分の勉強机で一度も勉強したことがありません。小学校低学年の頃はリビング学習だったので、椅子と机で勉強していました。高学年になって引っ越してから勉強机も購入したのですが、完全に「布団で寝ながら勉強」スタイルに。

寝そべりながら、図鑑を下敷き代わりに漢字を書き、消しゴムのカスが布団に散らばる日々。姿勢が悪くて心配した時期もありましたが、今ではこれが当たり前になりました。

ADHDやASDなどの発達特性がある場合、体幹が弱いということはよく言われます。頬杖をついたり、足を前に出したり、机に伏せたり姿勢を保持しづらい様子が見られます。もしかすると「体幹の弱さ」も影響しているのかもしれません。

漢字練習もベッドで書きます。ふわふわして書きづらいので図鑑のようなしっかりした本を下敷きにして寝そべってやっていました。お気に入りの下敷き図鑑はこちら☟

こんないい机を買ったのですが、一度も勉強しているのは見たことがありません。完全に荷物置き化しています。


寝ながら勉強するのは効率が良い

しかし、本人としては利便性を考えての「寝ながら学習」のようです。理由があってのことだそう。

寝ながら勉強するスタイルになったのは、4年生の頃からでした。理由は「あったかいから」という理由でした。家の中では極力服を着たくない息子。布団の感触や温もりが心地良いようです。

また、布団一面に勉強道具を広げながらできるのが便利とのこと。机よりも面積が広いのでノート、教科書、筆記用具、iPad色々と広げられるのが良いそう。

そして眠くなったらそのまま寝ることができる点も便利とのこと。家ではゲームと食事以外は「横」です。

書くより「言う」

算数は手を動かして計算をしながら解いていくので、中学受験勉強の時は気づかなかったのですが、どうやら暗記系の科目は書いて覚えるよりも口で自分で言って耳で聞きながら覚えた方が頭に入るとのこと。

発達特性がある場合、視覚優位、聴覚優位のどちらかに偏っていることが多いといわれています。息子は聴覚優位のため、耳からの情報処理の方が目からの情報よりも得意です。

この学習方法はいつの間にか身につけていたのですが、「視覚優位」か「聴覚優位」かのチェックテストをする前から、自ら自分の認知特性に気づき、最も効率の良い学習方法を習得したことになります。

徹夜で帳尻を合わせる

時間の切り替えが下手だったり、取り掛かるまでにとても時間がかかります。これは発達障害やギフテッドのお子さんには多い特性だと思います。

ADHDやASDなどの発達障害をもったお子さんは特有の時間感覚を持っており、時間の管理が苦手な傾向があります。時間の見積もりも甘いため、2時間で終わると思っていたことがもっとかかってしまいギリギリになってしまうことも。

毎日の宿題のように少量のものも、一通り自分のやりたいことを気が済むまでやらないと自分の興味がないことにはなかなか取り掛かりません。小学生の頃は、公園で遊び、テレビを見て、だらだらひとしきりした後、22時ごろから宿題に取り掛かかっていました。

夏休みなど長期休みは厄介です。長期休みはだいたい分厚い冊子の宿題が各教科出されるのですが、本人は「まだまだ時間がある」と思っているので、一向に取り掛かる様子が見られません。

親としてはもうやらないと期限に間に合わないだろうなと思い一応声はかけ続けるのですが、本人なりの独自の考えがあってのことなので親に言われたから「じゃあやろう」とはなりません。

結局、ギリギリになってから膨大のページ数をこなし、猛烈に追い上げ、宿題は最終的には徹夜をしてでも終わらせます

完璧主義の部分もあるので、未提出の自分は許せないようです

徹夜をするくらいならもっと早く取り掛かれば?と思うのですが、こればかりはもう何を言っても変わりません。

私自身は、夏休みの宿題などは1学期の終業式から取り掛かり、7月中にはワークなどは終わらせるタイプだったので見ていてとても気になるのですが、もうここ最近は本人に任せるようにしています。

復習はしない 

テストや模試を受けた後に、通常はどこができなかったか復習や解き直しをすることが一般的かもしれません。どこができないか、どこで間違えたかを確認することで次に活かすためです。

しかし息子は「同じ問題は出ないから見直しはしない」という考えから1度も見直しはしませんでした。

中学受験の模試の解き直しは一貫して一度もしませんでした。

無駄なことはしない

必要なことは自分でわかっているので、時間ばかり取られるような学習方法はしません

6年生から本格的に取り掛かった中学受験勉強は今までやってこなかった文法、漢字、ことわざ、四字熟語などの語彙などは今からやっても無駄とのことでやりませんでした。コツコツ勉強することは最も嫌いです。

幸い小さい頃から読書が好きで、語彙力に長けているため、四字熟語やことわざなどは、勉強しなくてもなんとなくわかるとのことでした。漢字に関しては、1冊に絞ってそれだけをやるようにしました。

また中学生になってからは、英語は得意なので定期テスト前も勉強は一切しません。その代わり自分の中で、社会、理科は周りより遅れをとっていることがわかっているため、みんなが英語に費やしている勉強時間を全て社会に充てます。

やる時は猛烈な集中力

ここまでお伝えしてきたように、取り掛かるまでは異常なほどに時間を要するのですが、一旦取り掛かると猛烈に集中します普段家で勉強は一切しませんが、中学受験直前の1ヶ月や、定期テスト前の勉強の仕方は度が過ぎるほど過集中に。

人より短い学習時間で足りるというギフテッドの特性を活かしながら短期集中型でいつも仕上げていきます。短時間で成果を出せるのも、ギフテッドならではの特性かもしれません。

現在中学生になりましたが、今のところ普段勉強している姿は見たことがありません。中学の勉強もそろそろ難しくなってくると思うのですが、成績を見る限りは今のところ勉強時間ゼロでなんとかなっているようです。(おそらく授業中に内職をして課題などは片付けていると思われます)

「勉強するのは今じゃない」というのが本人の中であるそうで、今は他にやりたいことをやる期間だそう。中学受験勉強もさほどしていないので、勉強するのは一体いつなのか?と思っていますが、今は見守ることが親としての最大のサポートだと思って口出しもせず見守っています。

まとめ

以上、ちょっと変わった勉強方法についてご紹介しました。ギフテッド2Eのお子さんがみんな当てはまるわけではないかと思いますが、もし、お子さんの勉強方法が心配、気になるという方ももしかしたら本人なりの考えがあるのかもしれません。なかなか取りかからないと注意したくなる気持ちもわかりますが、本人に任せてみるのも一つの支援かもしれません。

ギフテッドが勉強しないのは、「能力がないから」でも「怠けているから」でもありません。
興味の偏りや発達の凸凹、内発的動機によって、学び方が独特なだけなのです。

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