【発達凸凹・ギフテッド2E】失敗しない塾選び その子に合った塾の選び方

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発達凸凹ギフテッド2Eの塾選び

特性があるうちの子。たくさん塾があるけれど、どんな塾がいいのかわからない

わが家は、学校の行き渋り、二次障害、そもそも勉強をしたくない、といったさまざまな理由から5年生の後半まで塾なしでを使用し自宅学習で取り組んできました。(ここまでの様子はこちらをご覧ください)
そんな塾なしできた我が家も、だんだん内容が難しくなり、一人で解決できなくなってきたため、5年生後半でいよいよ通塾を考える時がきました。

中学受験をする場合、ほとんどのご家庭がまず最初に大手塾を検討するのではないでしょうか。

大手で言うと、サピックス、四谷大塚、早稲田アカデミー、日能研、栄光ゼミナール。関西で言うと、その他に浜学園などが挙げられます。

大手塾を批判するつもりはありませんが、「とりあえず受験を考えているから大手塾に入れておこう」と安易に考えるのはおすすめしません。発達特性や発達障害がある場合、お子さんと相性の良い塾や先生を見つけることがとても大切です。

この記事では、失敗しない塾選びのポイントとわが家のケースをご紹介します

今回は「中学受験塾」が前提となっています。学校の勉強の補講、補習的な塾については含んでおりませんのでご了承ください。





中学受験のカテゴリーについて

我が家は何学年も先の算数先取りしているような算数が得意なギフテッドでもなければ、英才型のギフテッドではありません。
知能検査で言語理解が高いからといって国語が得意なわけではありません。
あらかじめお伝えしておくと、せっかく読んで頂いても、偏差値30からの御三家合格!とか、これをやったら難関校に受かります!といったノウハウは一切得られませんのでご了承ください。

目次

発達凸凹・ギフテッド2Eの子に塾選びが難しい理由

発達障害や発達特性がある場合はその子に合った環境を整えなければ伸びる子も伸びなくなってしまいます。

どうしても塾を選ぶとき、合格実績ばかりに目が行きがちですが、学びによって知的好奇心が満たされるか・自己肯定感を育てられるかといった環境も忘れてはいけません。間違った塾選びは「二次障害」につながるリスクも潜んでいます。

発達特性がある場合、以下のような理由で合う塾を見つけるのが難しいことがあります。

① 感覚過敏や多動などの特性

集団塾の場合、周りの騒音が気になって集中力が続かないということも。また一教科の授業時間はとても長く、多動の傾向がある場合、じっと座っているのが難しいことがあります。

② ワーキングメモリが弱く復習が苦手

中学受験の場合、1週間の宿題は膨大です。大抵の集団塾は、授業前に「確認テスト」が行われます。暗記や繰り返しが苦手で「理解はできるのに覚えていない」ということもあるかもしれません。その場合、実力よりも低く見られてしまうことがあります。

③ 興味関心の偏り

ギフテッドの子どもは、理解が早く興味関心も強い一方、反対に興味が持てない授業では集中力が落ちやすいという傾向があります。

また、得意分野では驚くほどの力を発揮する一方で、苦手分野では極端に伸び悩むこともあります。例えば、算数だけ突出して得意、国語が極端に苦手など、科目間の差が大きい場合、画一的な進度では対応しにくいことがあります。

大体クラスは、模試の四教科の偏差値でクラス分けされるので、教科の中で得手不得手がある場合、国語はレベルに合っているけれど、算数は簡単すぎる、といったことが出てきます。

④ コミュニケーションの壁

ASD傾向などがあると、集団の中で発言や質問が難しく、居場所を感じられないことも。

大切なのは、偏差値や合格実績ではなく 「その子に合った塾を選ぶこと」。発達凸凹やギフテッド2Eの子どもにとって、環境、先生、学び方など「相性」はとても大事です。

塾選びのポイント

中学受験塾には大きく分けて以下のような形態があります。

スクロールできます
大手集団塾 受験のプロ集団
講師もテキストも各学校の受験傾向も様々な分野で情報を持っている
授業スピードが早く、スピードや板書に課題がある子には不向き。
通塾生は決まった模試を受け、定期的に自分の立ち位置を把握することができる。
大手個別指導塾一人の先生が間に座って二人の生徒を教えるケースが多い。
個別に科目、進度など対応が可能。
相性が合わなければ先生を変えることもできる。
先生は、学生アルバイトのことが多い。
個人経営の個別指導塾本人のペースに合わせやすい。
個別でアレンジが可能。
本業としているので、プロ講師である場合がほとんど。
自分で外部模試を申し込んで受けに行かないと立ち位置がわからない。
最新の情報をあまり持っていない。
家庭教師周りの騒音なども気にせず学習できる。
通塾にかかる時間の短縮になる。
先生が学生のアルバイトである可能性がある。

わが家のケース

わが家は集団塾、個別指導、オンライン家庭教師など色々なタイプの塾を経験しました。経験を踏まえて言えることは、早めに体験授業などをして、合う合わないを本人が実感することが大切です。その上で、その子の特性にあった学習方法だったり、個別に臨機応変に進めてくれる塾を選んだほうがよいと思います。

息子はコロナ禍の海外生活だったこともあり、を1か月受けたことがあります。

また膨大なカリキュラムをこなす必要がある中学受験。オンライン家庭教師だけでカバーするのは現実的には難しく塾のフォロー的に利用している方が多いです。

また、も体験したことがありますが、は、全員プロ講師のオンライン家庭教師です。先生を自分で選ぶことができるのが最大の特徴です。体験授業を行なっている先生も多く、何人も試すことができるので、合った先生を見つけやすいです。

先生がご自身で授業料を設定しているため、お手頃な先生から高めの先生もいますが、それだけ自身の授業に自信があるということではないでしょうか。

授業スタイルも先生によって画面共有をする先生もいれば、講義スタイルの先生などスタイルは様々です。マッチすればとてもいい先生に巡り会える確率は高いです。

昨今、オンライン家庭教師も様々なタイプがあります。お子さんにどんな指導法が合っているかわからない場合は無料体験を利用してみるとどんな感じかわかるかと思います。

その他、冬期講習といった季節講習のみですが、大手集団塾で受講したことがあります。息子はみんなで同じ問題を同じペースで進めていくスタイルが堪えられないそうで、

「わかってる問題も説明を聞かないといけないし、それってお金は払っているのに待たされて僕は損だよね?」

とのこと。そんなこともあり集団で授業を受けるスタイルの塾は息子には合わないようで最後まで通いませんでした。

その後3ヶ月だけ通った、大手の個別指導塾。息子は相手を見て出方を変える特性があるため、相手が大学生の場合、少しくらい遅刻してもよいだろう、とか、宿題をしなくても大目に見てくれるだろう、という悪知恵が働きます。
度重なる遅刻、宿題をしていかない、自習室で居眠りなどのため、1つ目の個別指導塾は退塾させられることになりました

その後、にお世話になるのですが、さすがプロ講師。スピード感、教え方、とても本人は気に入ったようでした。ただ、プロ講師だけあってお値段もなかなか。また、週に一回の指導だと到底間に合わないと言うこともあり、2か月くらいでやめます。

についてはこちらに記載しています。↓

そして最終的に受験期までお世話になったのは、個人経営の個別指導塾でした。

決め手としては

・集団授業ではない
・自分のペースで進められる
・国語、算数の時間割が決まっておらず、柔軟性がある
・家から近い
・先生のことを尊敬できる
・親のサポートなしで塾だけで完結できる

このように、最終的な塾は決まったものの、順調に行くわけはないのがわが家の場合。最後の最後までとにかく大変な中学受験でした。

必要ならば転塾も

上の子、下の子ともに転塾を経験しています。もし暫く通ってみて、合わなさそうだなと感じた場合は、転塾も一つの方法です。転塾するとなると、親の方は色々思うところはあると思いますが(実際、テキスト代・入塾代など転塾の度にかかります)一度立ち止まって環境を変えてみて再スタートしてみても良いと思います。

まとめ

・発達凸凹・ギフテッド2Eの塾選びは「合格実績」よりも「子どもとの相性」が最優先

・指導スタイル・講師の理解度・教材の柔軟性を見極める

・個別指導やオンライン・通信教育も選択肢に

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