【2歳】ギフテッド男の子の特徴 トイトレ完了・興味関心の強さと成長記録

2歳という年齢は、いわゆる“イヤイヤ期”とも重なり、成長のスピードや個性が強く出始める時期です。
息子もこの時期、言葉の発達や興味関心の強さ、活発さなど、他の子より早く感じる特徴が少しずつ現れてきました。
本記事では、「トイレトレーニングが自然に進んだこと」「外遊びや知的好奇心の現れ」「記憶力や音への敏感さ」など、2歳のギフテッド2E児に見られた特性を具体例を交えて記録します。

ギフテッドの幼児期にみられる特徴

以下は、Linda Silverman博士の研究「Early Signs of Giftedness」より、40人のギフテッドの子どもを持つ保護者へのアンケート結果だそうです。もしギフテッドかどうか観察する場合は以下の項目に注目すると早い時期にギフテッドだと気づくことができるかもしれません。

【実例】2歳児ギフテッドの特徴とは？

ここからは息子の実例を挙げて2歳の様子をご紹介します。

自ら進んだトイレトレーニング

「0歳から1歳の頃の様子」の記事でも書きましたが1歳6カ月で「ちっち！」と言ってトイレでし始め、2歳になった瞬間に大小トイレで用をたすようになりオムツは夜だけになりました。トイトレは周りの先輩ママから大変と聞いていたいたので、あまりにあっさり取れてしまい拍子抜けでした。

トイレにまつわる絵本やご褒美シールなども利用しましたが、「おしっこ=トイレでするもの」というのを理解し始めたタイミングでトイレトレーニングを開始すると、数日で取れてしまいました。

トイレだけではなく、着替えやお風呂も自分で洗いたがるようになり、自我の芽生えが早かったように思います。

2歳は通称「イヤイヤ期」と呼ばれる時期。通称「 魔の2歳児」とも。自我が芽生え、全て「自分！！」と言い、自分でやりたがるようになりました。

大人がやれば一瞬で終わるものも、なんでも手を貸すのではなく、「見守る育児」というのを心がけていました。

言葉の発達

そして、言語を巧みに使うようになったのも2歳。
ご飯が食べたくないときは「ちょっとトイレかな」「ちょっとおなか痛いから後で食べるね」とちょっとした嘘を使うようになりました。

また、記録ノートによると2歳1か月頃から、ボケると書いてありました。名前は？と聞くと、「ぼくはー〇〇でーす」と〇〇の部分に車の名前を入れたり、違う人の名前を入れたりして笑いをとるようになりました。

ギフテッド児は、自然と文字を習得するといわれることがありますが、息子も3歳前には自分の名前くらいのひらがながなんとなくわかっていました。

このように周りの同年代の子と比べると、半年くらい先をいっているような成長の早さだったと思います。

極度の好奇心

好きになったものへの強い関心や興味、深掘りするといったことは2歳の頃から見られました。

2歳のブームは車や乗り物、電車。
特にこの頃は工事現場のはたらくくるまが好きでした。近所で工事をしていると30分はその場を離れなかったり、乗り物図鑑は隅から隅まで眺め、長い横文字の工事現場で働く車の名前も全種類暗記してしまうほどでした。

まだ当時は字は読めないので、どうやって種類を見分けているの？！と驚くことが多かったのですが、読み聞かせをしたときの知識と、写真を細部まで見比べて区別をしていたようです。

おもちゃのトミカも新車が出ると買いに行き、50台以上は持っていたと思います。
トミカの車種名はもちろんですが、トミカの図鑑に書いてある交通標識の意味まで気付いたら覚えていました。

知育を積極的に取り入れていたわけではありませんが、唯一知育らしいこととしては、読み聞かせだけはたくさんしたと思います。色々なジャンルの絵本を読んでほしかったので、ジャンルは絞らず借りていました。やはり一人目育児と言うのもあり、どんな絵本を読み聞かせたらよいのかわからず困ったときによく使っていたのが絵本ナビ 。

年齢でお勧めの本がわかりやすく紹介してあり、とても参考になりました。

長い集中力と過集中

この頃の遊び方でとても印象的だったのがトミカや車のおもちゃを使って、「何かを表す」ということでした。
例えば、車を左右で並べて実家近くの道路の渋滞を表したり、積み木を使って平面駐車場や立体駐車場を表したりしていました。

これらで遊んでいるときは、過集中気味に一人で黙々と並べたり、作ったりしていました。

耳がとても敏感だと気づく

そして、息子が2歳のころ娘が誕生します。ちょうど実家に里帰りをしていたのですが、その間に、この子は耳がとてもいいかもしれないな。と初めて思ったきっかけがありました。

車の中で聴いていた嵐の「Face　Down」を真似て音程も外さず歌っていました。（歌詞は本人が聞こえるように真似て歌っていたので間違っていましたが。）

車に乗ったらその曲ばかりリピートするように要求してくるので、こちらが「また？！違う曲も聴こうよ」と促しても、同じ曲を何回も聴いていました。

ちょっと先の話になりますが、5歳頃から耳コピで色々な曲を弾くようになります。今はJpop、クラシックなどもなんでもある程度耳コピで弾けてしまうのですが、今もこの当時と変わらず、弾き始める前にとにかく何度も曲を聴きこむという作業を最初にしています。この2歳のころ「Face　Down」を何度も聴いていたのは、音を正確にとるためだったんだな、と後々気づいたのでした。

耳が敏感であるエピソードとしては、車のエンジンをかける時の音を聞き分け、この音はおばあちゃんの車、この音はおじいちゃんの車！という風に音で区別していました。「タンタタターン。って鳴ってるでしょ？」という風にエンジン音を表現したのを覚えています。

このエンジン音は今も普通に歩いているときも、自然と聞こえるようで、フェラーリなどのエンジン音が近づいてくると興奮します。
小学生高学年の頃、一緒に歩いていたら、「今のエンジン音珍しいな」とボソッと言っていたので、「エンジン音をいつも聞いているの？」と私が尋ねたところ、「聞いているわけではなく聞こえてくるんだよ」とのことでした。

圧倒的な記憶力　初めて見たものを即インプット「カメラアイ」

2歳4か月の頃、一度自転車で行ったプールの道をタクシーで通ったときに「ここプールのとこでしょ？」と言ってきたことがありました。
私は方向音痴なので、言われてもそうなの？というような感じで全くピンときませんでしたが、地図で確認すると確かにプールの近くの道でした。

この頃は記憶力がすごいな、くらいでしたが、どうやら一度通った道を記憶している能力はギフテッドの人には珍しくないそうです。

一度見た映像が脳に残っており、再び通ったときにまたその記憶が蘇ってくるようで、「カメラアイ」ともいうようです。

この頃、年に2回しか帰省しない実家の周りの道も記憶されていたり、記憶力にはびっくりさせられます。
小学生になってからも、旅先で一度しか通ったことのない道も、二回目に通ったときに車の車窓から景色を見ながら「この道は〇〇に行くときに通った道だね。」と言うので、本人に聞いてみると全部景色が連続写真のように記憶されていくとのことでした。

困りごと

活動量が多く、落ち着きがない

成長のスピードに驚かされる一方、この頃の育児の悩みとしては、とにかく動く！寝ているときはずっと動いているのではないかと思うほど。

とにかく落ち着きがなく、じっとしているのはいつ？！というくらい活発でした。

特にレストランで座ってご飯を食べること、電車での長時間移動など長時間じっとその場に静止しておくことが苦手でした。
食べ終わったら即立ち上がり、その辺を立ち歩いたりお店から飛び出たり。ゆっくり食事ができないことがその時の悩みでした。

お出かけの際のマザーズバッグの中には、シールブック、ミニ絵本、ぬりえ、トミカ数台、音の鳴るおもちゃ、せんべい、などなどとにかく色々なグッズを持ち歩いていました。

ベビーカーをのけぞって嫌がったり、歩きたい願望も強く、大人の足で10分のところ30分一緒に歩いて行ったりと、時間と心の余裕が不可欠でした。

まとめ　親の対応と工夫

あくまでも息子の場合の特徴ですが、まとめると以下のような特徴がありました。

・自我が強い
・エネルギッシュで活動的
・耳の良さに気づく
・カメラアイの能力
・特定のものに強い興味関心を示す
・興味関心がきっかけとなり、文字や数字にも興味を示す

息子の特性を感じながらも、「伸ばさなきゃ」という気持ちよりも、日常を楽しむことを優先していました。結果的に、本人がやりたいことを尊重しつつ、自然な形で「できるようになった」ことが多かったように思います。

ギフテッド2E児の特性は、このころから小さなサインとして現れます。

2歳は発達の個人差が非常に大きく、「少し周りと比べて早いかも？」と感じても、大切なのは「他の子と比べること」ではなく、その子自身のペースを尊重すること。また、IQを高めるために早期教育をしなきゃと焦る必要はありません。

親ができるのは、子どもの興味を受け止め、安心して挑戦できる環境を用意することだと思います。

【3歳】につづく☟