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ギフテッドは中学受験させるべきか?私立か公立か?受験のメリットデメリット

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ギフテッド中学受験
ギフテッドは中学受験をさせるべきか?私立の方がいいのか?

「させる」ことはおすすめしません。あくまでも自発的に「したい」のであれば中学受験をしても良いと思います。やはり教育内容、設備など含め私立と公立は違いますが、どちらもメリット・デメリットはあると思います。

ギフテッドやギフテッド2Eのお子様を育てていらっしゃる方は、一度は学校に関することで悩まれたことがあるのではないでしょうか。

クラスで浮いてしまう、先生に目をつけられてしまう、気の合う友達ができない、学校に行きたがらない、勉強が簡単すぎる、一斉行動ができない、などなど人によって悩みは違ったとしても、私自身も息子の教育環境については幼稚園から今まで悩んできた一人です。

そんな学校にまつわる悩みの一つ、ギフテッドやギフテッド2Eは中学受験をするべきかというのが今回のテーマです。

※ 注「Q&Aのカテゴリーについて」

こちらの「ギフテッド児のお悩み別Q&A」のカテゴリーでは、実体験に基づいた筆者なりの考えをまとめています。
今まで、数々の医療機関・専門機関を受診して受けたアドバイスや、専門書に基づいて実際にやってみてうまくいったこと、いかなかったことについて記載しています。
ギフテッド児もさまざまなタイプがいるため、その子によっては効果がない場合もございます。その旨ご理解の上、参考にしていただければ幸いです。

目次

昨今の中学受験事情

昨今、首都圏を中心に過熱している中学受験。

2023年度の受験者数は首都圏(1都3県)の私立中学と国立中学を合わせて5万2600人(首都圏模試センター)と、過去最多だった前年を上回ったそうです。受験率17.86%と0.56ポイント上昇したようで、四谷大塚の推計でも、受験者数5万4700人、受験率18.6%は共に過去最高とのこと。

この中学受験ですが、3年生の2月から塾通いをし、長期休みも夏期講習などを取り、土曜は外部の模試に足を運び‥。ちょっとやってみようかな、くらいの気軽な感じで足を踏み入れるとあまりの勉強量に驚くでしょう。

無理だったら辞めればいい」と思っても、一度足を踏み入れると「せっかくここまでやったのに」という思いが少なからず出てきます。中学受験を始める前にどうするかよく本人と話し合うことをお勧めします。

我が家の中学受験事情

母親の私としては中学受験に関しては「どちらでもよい」という考えだったので、息子と一緒に考えることにしました。

この、「どちらでもよい」は「公立も私立もどちらも良い面、悪い面があるのでどちらに決めても良い」という意味での「どちらでもよい」という意味です。

中学受験に関しては、現在お子さんが勉強のできる環境、体調であることが前提となります。
経験者目線でいうと、体調や精神状態が良くないときにに本人が乗り気ではないものを無理やりやらせようとしても、二次障害を起こしたりする可能性もあります。その辺りはお子様の状況を見て、今やるべきかどうか見極めが必要だと思います。

早速、結論になりますが、中学受験をさせるべきか?という質問に関しては、親が主導で「させる」ことは不可能だと思います

親の言う通りになんていかないのがこの手のタイプ。親は良かれと思ってあれこれテキストや塾を手配したとしても、本人がやる気にならない限り、おそらく衝突の日々になり、親も子もストレスMAX!となりかねません。

自分の意思ややりたいことがはっきりしているギフテッド児の場合は、勉強に興味関心がないと、膨大な知識を詰め込む中学受験勉強はただの苦行となってしまう可能性があります。

ただ、一度はまれば、突き詰めたくなる特性や、過集中、記憶力の良さなど、受験に向いている面があるのも事実。その辺りを、我が子の例を出しながらメリット、デメリットを見ていきたいと思います。

中学受験のメリット

知的好奇心を満たしてくれる

私立の中学校には中学受験を突破した子達だけが通っています。学校側は入試という試験で生徒を選んでいます。つまり、公立と私立の違いは「選ばれた生徒だけが通っている」というのが一番の違いです。

中学受験の1番のメリットはその子を取り巻く「環境」だと思います。

これはカウンセラーの方に言われたのですが、

志望校をこちらが選んでいるように見えて、通う生徒を学校が試験で選んでいることが大きな違い。
このタイプのお子さんは、良くも悪くも周りにとても影響されるので、彼の周りにどんな人がいるかが大事


公立でももちろん出会える可能性はあるが、私立の方が知的好奇心を満たしてくれる人に出会えるかもしれない、とおっしゃていました。

例えば、なにかやろうと思ったとき、きっと自分では思いつかないアイディアや知識を持っている友人に出会える機会が増えるだろう、とおっしゃっていました。

また、学習面に関しても、進学校の私立の場合は高校3年生までの勉強を高2までの5年間で終わらせる学校も多く、6年後の進路を見据えて学習していくので、スピードも学習内容も濃くなっている学校が多いです。

元来、ギフテッド児は「学びたい」という意欲が人より強い気がします。そういった知的好奇心が旺盛な子が公立に行くと、授業がつまらなく感じる可能性があります。今実際に、授業が簡単すぎてつまらないという悩みがある方は、中学受験を考えてみるのは良いと思います。

自分に合った校風を選ぶことができる

校則や服装に縛られたくない!というお子様もいるかもしれません。その場合、自由な校風の学校を選べば、校則に縛られることなく伸び伸びと学校生活を送ることができます。
逆に、きちんと管理されていた方がいいという場合は、管理型の学校を選ぶことも出来ます。

ただ、自由な校風にしたら、本当に自由にしすぎて節度のない生活になってしまった、なんてことにならないように注意する必要があります。
自分自身を自制するのが苦手なタイプこそ管理型の学校が合っていたということもあります。

この辺は、学校説明会や学校案内を見れば、学校が大事にしている理念や方針がわかります。学校によっては宗教的理念を重んじている学校もあります。
生徒の雰囲気を見るには、通学下校時間といった普段の生徒の様子を見てみるのも良いと思います。

設備施設が整っている

施設や設備はやはり高い学費を払っているだけあり、実験室が充実していたり、大学付属の場合は図書館が充実していたり、学校内にジムがあったり、芝生のグラウンドが整備されていたり…どこの私立も設備には力を入れている気がします。

一概に部活動に関しては私立がいい!とは言えませんが、(実際に公立もスポーツ強豪校はたくさんあります)鉄道やプログラミング、弓道部などなかなか私立ではないとできないような多種多様な部活もあります。
好きなことや興味関心のあることを探求したり、熱中するためには充実した環境も大切な要因の一つです

6年間という長いスパンで捉えられる

高校受験の際、避けては通れない「内申」。中高一貫校の場合は気にしなくてもよいのはメリットでしょう。気持ち的にも余裕をもって日々の生活を送ることができます。
ギフテッド2E児は、ある分野では突出した才能を発揮しても、苦手なことはとことん苦手な傾向にあります。(非同期発達)

得手不得手のギャップによって、マイナス面の印象がどうしても強くなるため、先生に「あんなことはできるのに、こんなことはできないのか」と、理解されず内申が悪くなった!という話もよく聞きます。

中学受験のデメリット

受験勉強がつまらない場合は苦行

ギフテッドやギフテッド2Eだからといって、必ずしも偏差値が高いわけではありません。無理に勉強をすることによって、勉強嫌いになってしまったり、スポーツや音楽などの勉強以外の才能を潰してしまったりということもあります

中学受験は4教科それぞれ広範囲にわたり学びます。4教科全て好きなお子さまはいいですが、わが子で言うと国語と社会は苦行でした。途中から国語と算数の2教科に絞ったものの、国語の漢字も繰り返し書くことが苦手なため「俺には漢字は必要ない」と言い放棄しました。

ギフテッド児に興味のないことをさせるのはとても至難の業です。だからと言って早くに受験科目を絞ってしまうと、選べる学校の選択肢が狭まるのでおすすめはしません。

「高IQイコール万能」なわけでもありません。模試でちょっと調子がいいと、もっともっと上を目指せるかも!と、思ってしまいがちですが、勉強が楽しい域にまだいっていないお子さんを、あれもこれもやりなさいと勉強を強いてもやるわけがありません。

偏差値もある程度の目安としては必要ですが、偏差値で全て決めるのではなく、6年間その子がその子らしく過ごせる学校、環境というのを忘れずに学校選びをする必要があります。

趣味ややりたいことに時間がとれなくなる

これは実際にわが子の場合ですが、受験をするには塾通いと宿題をこなす時間が必要になります。今まで読書をしたり、スポーツをしたり、工作をしたり、ピアノを弾いたり、作曲をしたり…とにかく多趣味な息子は24時間では足りないほどやりたいことがありました。
しかし、5年生の後半、全て続けていたらついにパンクしてしまい、一旦、勉強と音楽の2つに絞ることにしました。

このように、受験勉強を片手間ですることはなかなか難しいので、せっかく興味関心のあったことを一旦止めなければならないというデメリットがあります。

せっかく勉強しても必ず受かるとも限らない、入学しても合うとも限らない

受験は3人に1人しか第一希望には受からないと言われています「どうしてもこの学校に行きたい!」と思っても、学力が足りなかったり、本番に力が発揮できなかったりと不合格の可能性もあります。

また、これほど頑張って勉強して入学しても、通ってみたらなんか違ったということもあります。
そういったことも理解したうえで、中学受験に臨む必要があります。
個性を潰さないようルールや規則に縛られたくないからといって、必ずしも「ギフテッド児=自由な校風がよい」とも限りません。何事も決めつけず、臨機応変に柔軟な対応が求められます。

通学が大変

公立の場合は徒歩圏内の学校に通うと思いますが、私立は大抵の場合、公共交通機関を使用します。朝の通勤とも重なるので繊細なお子さんにとって満員電車での通学は苦痛かもしれません。
また、通学に時間がかかるとやはり体力的にも丈夫でないと通学だけで疲れてしまうことも考えられます。

まとめ

このように、メリットデメリットがある中学受験ですが、思春期の多感な時期に6年間どこに身をに置くかは人格形成にも関わってきます。

親の目が行き届いていた小学校時代と違い、中高時代は友達との時間やつながりがとても大きくなり、その分周りの友達の影響を受けやすい時期でもあります。

その子が、その子らしく居られて、尚且つ、才能が開花する場所を選ぶことが重要です。
今は、N中やホームスクーリングなども選択肢としてはあります。
最初にもお伝えしましたが、無理やり勉強させるのはおすすめしません。中学受験が唯一の選択肢というわけではないので、お子様とよく相談し、その子にとって輝ける場所が見つかるといいなと思います。

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