発達凸凹や発達特性があったり、ギフテッド2E児を育てていると、「子供の得意を伸ばすと良い」と言われることがあります。
もう明確に得意なことがわかっている場合は良いのですが、何が得意なのかまだわからない、または幼少期から色々な習い事をしてきたけれど語学はまだ挑戦していないという場合、英語の習い事にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

うちの子は何が得意かわからない、英語なんてやったこともないし…。



やったことがなくても大丈夫、本人にやってみたいという気持ちが少しでもあれば一度やってみることをおすすめします。
発達特性がある子の中には、英語に限らず、語学がずば抜けて得意というお子さんがいます。英語のテレビを見ていたらいつの間にか真似して英語が喋れるようになっていたという方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、発達特性がある人の全てに語学の才能があるとは言えないのですが、息子の例を挙げて英語の習い事をおすすめする理由をご紹介します。
・発達特性や発達凸凹がある子に合う習い事を探している
・発達障害の特性があるけれど英語の習い事をやってみようか迷っている
・WISC-4の検査で言語理解の値が高かった
こんな特性があったら得意かも
発達障害の特性があると言ってもみんながみんな同じ特性ではないため、一概に「英語が得意」とは言い難いのですが、以下のような特性があるお子さんは、英語や外国語が得意な場合があります。
ASD傾向あり・聴覚優位型・ギフテッド2E児の英語の能力は?
実際にASD傾向のあるギフテッド2Eの息子ですが、中学校に入ってからずっと成績は10段階の9もしくは10。「音楽」と並んで「英語」は常にいい成績をキープしています。
小学生の間に1年間しかインターナショナルスクールは通っていませんが、1年間毎日インプットとアウトプットを繰り返した結果、中学生になった現在、学校の英語のプレゼンで賞をもらうほど発音がとても良いです。
発達特性がある子に英語の習い事がおすすめな3つの理由
理由① パターン・規則性を見つけることが得意
文法、単語、発音など、語学には一定の規則があります。以前「パターンシーカー」について記事を書きましたが、自閉症スペクトラム(ASD)の場合、言語の規則性や言語の構造などに興味を示すことがあります。
英語は文法や言い回しのルールを体系的に理解・応用しやすい傾向があります。
息子の場合、一度、規則性に気づくと、単語や文法なども感覚的に身につけてしまうようです。単語を分解し、「語源」などにも興味があるようでした。
この単語帳は、たまたま本屋さんで山積みにされていたので手に取ってみたのですが、「語源図鑑」とあるように語源(パーツ)を手がかりに、単語を関連づけて覚えます。
例えば、attraction、contract、extract、distraction に共通に含まれる「-tract」は「引く」を意味する語根で、さまざまな接頭辞・接尾辞と組み合わさっています。本書は、このように同じ語源をまとめて覚える作りになっています。
「英単語=丸暗記」ではなく、規則性に注目するような覚え方も、もしかしたら得意かもしれません。
理由② 聴覚優位・視覚優位などの認知特性を活かせる
ADHDやASDなどのお子さんで「聴覚優位」の特性がある場合、英語の発音の違いなどを聞き分け、真似して発音することが得意という特性があります。これは英語を学ぶ上で、非常に有利に働きます。
息子の場合なのですが、耳がいいとアクセント、抑揚の付け方なども、先生が言ったことをそのままインプットし、自身が話すときにはそのまま先生の通りにアウトプットするということが可能なようです。
聴覚優位ではなくとも、発達障害特有の「聴覚過敏」という性質が、発音の違いに気づいたり上手な発音の手助けになる可能性もあります。
また、「視覚優位」の場合は、単語のスペルや形、例文などを視覚的に記憶できるため、読み書きの習得が早い可能性があります。また、DVD教材やフラッシュカードなど視覚教材との相性が良いことがあります。
このように、第二言語の習得には、認知特性を活かすことができます。
理由③ 言語適性がある可能性が高い
同じ時間第二言語を学習をしてもすぐに習得する人もいれば、なかなか身につかないという人もいたり、習得度は人それぞれです。WISCなどの知能検査をした結果、言語理解の数値が他の数値よりも高いという発達凸凹の場合、第二言語習得も人よりも早く習得できる可能性があります。
WISCの言語理解領域では、言語概念形成、語彙、言語情報に基づく推理などを反映する指標です。これらが高いということは、英語という言語についても言語理解が高い可能性があります。
また、言語の習得には「言語適性(language aptitude)」が関係あるという研究があります。
「音韻符号化能力」「言語分析能力」「記憶力」
これらの3要素のスキルが高いほど、言語適性が高いといえます。
「音韻符号化能力」とは、音や音の連なりを識別し、文字にする能力、つまりリスニング能力と言い換えることもできるでしょう。
「言語分析能力」とは、言語のルールを推論し、言語的な一般化をする能力。文法構造を見抜く力などです。
これらは先述の「パターンシーカー」の規則性を見つけることが得意、音を正確に理解できるといった項目にも通じます。
「記憶力」とは、丸暗記の能力で、主にワーキングメモリ(短期記憶)の良さを表します。発達特性がある場合、「記憶力」に長けている子も多くいるのではないでしょうか。
このように、発達特性や発達凸凹、ギフテッド2Eのお子さんの場合、語学習得において有利な特性を持っている可能性があり、第二言語習得の際にずば抜けた能力が発揮されることがあるのです。
もし得意なことの一つとして英語が加われば、自己肯定感も高まります。
以上、いかがだったでしょうか。これらが、発達障害やグレーゾーン、発達凸凹のあるギフテッド2Eのお子さんに英語や語学をおすすめする理由です。
いつから習い始めるのがベスト?
では実際にいつから習い始めるのが良いかについてですが、始めるなら早いほうが良いとか、母語を身につけてからの方が良い、大人になってからでも遅くない、など諸説あります。英語を始める時期に関しては、いつがベストなのか疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。
そこで、第二言語を習得する際によくいわれるのが「臨界期」までという説です。(言語をスムーズに習得できるのは、一定の年齢までであるという説)
臨界期についても諸説ありますが、第二言語に関しては、10〜12歳とする説、13〜15歳とする説があり、遅くとも15歳くらいまでに学ぶのが良いとされています。
発達障害を持つ子に合う英語の学習法
発達障害のあるお子さんが英語を学ぶときには、その子の特性や強みに合った環境・方法を選ぶことがカギになります。
例えば、内向的な性格な場合、集団で学ぶよりも、個人レッスンの方が伸びるかもしれません。せっかく学んでいても、その子の特性に合った環境でなければ意味がありません。
発達障害タイプ別 おすすめの学び方
ASD傾向のある子におすすめ
- ルールや構造を重視した教え方(例:文法のルールを図や表で見せる)
- 興味のあるテーマを活かす(例:電車が好き → 電車の英語で学ぶ)
- パターンで覚える学習(定型文、フレーズを繰り返す)
- 視覚支援(フラッシュカード、絵、ピクトグラムなど)
ADHD傾向のある子におすすめ
- 短時間・バリエーションのある学習(飽きないように)
- ゲーム・体を使ったアクティビティ(英語のリズムゲーム、かるた、クイズなど)
- 音楽やチャンツを活用(テンポが良いと集中しやすい)
- 興味を引くストーリーやキャラクターを使う(例えば好きなアニメを英語で)
LD(学習障害)のある子におすすめ
- 読み書きに負担をかけすぎない(リスニングやスピーキング中心)
- 音とリズムで覚える方法(フォニックスや歌)
- タブレットやアプリなどICTの活用(直感的でわかりやすい)
- 書くときはサポートを入れる(色分けや音声読み上げなど)
おすすめオンライン英語レッスン
次にどこで習えばよいのかですが、正直なところインターナショナルスクールのように、一日中英語に触れていた方が上達は早いと思います。それはいきなりハードルが高い!と思われる方も多いと思います。
そこで息子がインターナショナルスクールに通う前の半年間お世話になったのが「ワールドトーク」です。
それまで小学校で習う英語の授業以外、全く学ぶ機会はありませんでした。そんな息子が1年間インターナショナルスクールに通ったのち、英検2級を取得するレベルまで到達するまでになりました。
英語ゼロの状態から英語好きになるきっかけを作ってくれたのがワールドトークです。



英会話を始めたいけどたくさんあってどれがいいかわからない



そんな方におすすめなのが「ワールドトーク」
「ワールドトーク
日本語講師の1番のメリットは、日本語で質問できること。英会話初心者の方にもおススメです。
ワールドトークにはどんな講師がいるか先にチェックしたい方はこちら☟
>講師をチェックする英語経験なしでも大丈夫
始める前の息子のレベルと目的
・英語経験は3年生から始まった小学校の外国語の授業のみ
・ABCも順番に書けるか怪しい
・目的は海外のインターナショナルスクールに通うため
当時、海外の日本人学校に通っていたのですが、インターナショナルスクールにうつりたいという本人の希望がありました。そのため入る前に少しでも英語に慣れておこうと思い、始めたのがきっかけです。
体験レッスンをしてみてワールドトークに決めた決め手を息子に聞いてみると



英語の単語がわからない時に日本語でこれはなんて言えばいいの?
と聞けるのがいい。
先生も優しくて教え方も上手。
とのこと。わたしも隣でレッスンを最初のうちは見ていましたが、先生もキッズのレッスンに慣れておられ、すぐに子どもと先生でレッスンが完結できるようになりました。
そして全く英会話ができなかった息子も、自信がつき、ワールドトークを始めてから半年後、インターナショナルスクールに物怖じせず通うことができました。
講師は自分でスケジュールを見ながら選べるのですが、講師検索のチェック欄「キッズ」というところに☑️マークを入れて、検索します。


最初のうちは何人かいろいろな先生を試してみて、合う先生に出会えると英語力ものびると思います。
\ 申し込み前でも講師検索は可能です/
その後、インターナショナルスクールに通っている間も週に1、2回、長期休みは回数を多くして週に2、3回程度レッスンをお願いしていました。
本帰国後は英検取得が目標になり、2級を取得するまでサポートいただきました。
レッスンの進め方
レッスンは先生によって使うテキストも、進め方も異なります。
我が家は、基本的にメインの先生を1人決めてその先生にお願いしていたのですが、ポイント消化や、先生の予約が取れない時などに、違う先生にも授業をお願いしていました。
レッスンの25分はあっという間に終わります。保護者がずっと横にいなくても、終わった後は、Skypeのメッセージでレッスンでやったことなどをフィードバックしてくれます。講師と直接やりとりができるのは安心でした。
ワールドトークの3つの特徴
日本人講師だから初心者でも安心
一番の特徴は「日本人講師を採用していること」ではないでしょうか。
ネイティブのほうがいいのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、外国人講師の場合、話すのが怖くなったり、緊張してしまったりするお子さんもいます。さらに、無理やりレッスンをすると英語自体を嫌いになってしまう可能性も。
そうならないためにも、初心者のお子さんには日本人講師によるレッスンがおすすめです。困ったら日本語で質問でき、わからない点をすぐに日本語で確認することができます。
文法から発音まで、日本語で説明してくれるので、子どもでもしっかり理解できます。
英検やTOEIC対策も可能
ワールドトークは、英会話だけではなく、英検やTOEICなどの資格対策レッスンも対応してくれます。高スコアを所持している講師も多数在籍しています。
毎回授業後にフィードバックをしてくれるので授業でどんなことをしたかも把握でき、今足りない部分も教えてくれます。
先生によって教えられる内容が異なりますが、TOEICの試験対策やビジネス英語も可能です。
海外在住の日本人講師も多い
英語を学ぶ理由が、留学を考えていたり、現在海外で生活していているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。海外在住の場合、オンラインの習い事自体はどこでも受けることができ便利なのですが、ひとつネックになってくるのが時差です。
ワールドトークは海外在住講師も多く、同じタイムゾーンの先生を選ぶことが可能です。
→講師一覧はこちら
ワールドトークのデメリットは?
実際に受講してみて、ここはもう少しこうだったらいいなと思ったことをまとめてみました。
日本人講師のため料金が高め
講師によって1レッスンのポイントが異なります。指導歴や総レッスン時間が長くなると恐らくポイントが高くなる(=1レッスンの金額が上がる)ようで、1年半受講していましたが、その間にほとんどの先生のポイントが上がっていきました。
同じ先生で続けたい場合、同じ金額で受けるならレッスン回数を減らすか、回数を減らしたくない場合は、月々のプランを上げないといけません。
ポイント制で、ポイントの繰り越しができない
ポイントの有効期限を翌月に繰り越すためには毎月払っている金額とは別にポイントを購入しないといけません。端数が残ってしまった場合は、ポイントを消費できず余ってしまうこともあります。
我が家は、毎月端数を出さないように月初の段階で何回どの先生でレッスンを受けるか考えて予約をしていました。うまく計算して予約をすればぴったり使い切ることももちろん可能です。
料金プランは?
ワールドトークはポイントを利用してレッスンを予約します。ポイント数は講師により異なります。そのため、受講可能回数は1レッスンのポイント数によって異なります。
我が家は「イチ押しコース」を選択していました。このコースで大体週に1~2回くらいレッスンしていました。
詳しくは料金プランについて
なお、会員登録を行うと、体験レッスン用に無料で910ポイントをプレゼントされ、最大3回無料体験レッスンを受けられます。
\ 会員登録だけで910ポイントプレゼント/
月額料金(税込) | 付与ポイント数 | 受講回数(講師による) | |
---|---|---|---|
お手軽コース | 3,300円 | 3000P | 1〜11回 |
基本コース | 5,500円 | 5000P | 2~19回 |
イチ推しコース | 6,600円 | 6500P | 2~25回 |
集中コース | 11,000円 | 11000P | 4~42回 |
徹底コース | 22,000円 | 22000P | 9~84回 |
まとめ
以上、今回は発達特性や発達凸凹、ギフテッド2Eなどの特性があるお子さんに英語の習い事をおすすめする理由についてお伝えしました。強み、得意なことを見つけるきっかけになれば幸いです。
オンラインの英語レッスンも数多くありますが、今回はわが家が長くお世話になっていたワールドトークをメインでお伝えしました。その他、以下に子ども向けの英語レッスンを対応しているオンラインスクールをご紹介します。無料体験があるのでいくつか試して違いを体感していただくのが良いと思います。




その他の無料体験ありオンライン英語レッスン
GLOBAL CROWN
講師が全員バイリンガルのため日本語でのフォローが可能なので、初めてのお子さんでも安心して受講できます。
基本的にはレッスンの曜日と時間をあらかじめ決めるため、毎回の予約が必要ありません。レッスン頻度も要望によって増やすことが可能です。アプリを使ってレッスンをするため、子どものモチベーションが上がります。
ワールドアイキッズ
月額1980円から始められる子供専用のオンライン英会話。 日本語や日本文化に精通した先生と コンシェルジュがいるので、 英語が全く初心者のお子様でも 心配ありません。
「シルバープラン」の 6か月間の継続率は85%ととても高いです。英語をしたことがないけれど、とにかく英語を楽しみたいという方にぴったり。
Novakid
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