6年生の夏期講習が終わると、一気に本番までカウントダウン。
「中学受験まであと数か月。偏差値が思うように上がらない…」
「秋からでも逆転合格はできるの?」
そんな不安を抱えておられる方も多いのではないでしょうか。
わが家はというと、大手塾には通っていないため、秋以降の模試はいろんな外部模試に自分で申し込んで受けていました。
そのため偏差値もバラバラ…。(一般的に首都模試と四谷大塚の模試では偏差値が5〜10くらい異なると言われています。)
とりあえず、目標校にはあと最低5から10くらい偏差値を上げないと届かないような状況でした。
一点、お伝えしておくと、ギフテッドは中学受験における偏差値がみんな高いかと思ったら大間違い。
うちの場合は、勉強をしないので偏差値は決して高くありません。
真面目にここまで学習してきて、いよいよ6年生の秋を迎え、本番まで数ヶ月の間にあと少しでも偏差値を伸ばしたい!という方にはとても参考になるような記事ではないのでご注意を。
今回は、発達特性ありの息子が秋以降に偏差値を上げるために取り組んだことについてです。
中学受験のカテゴリーについて
我が家は何学年も先の算数先取りしているような算数が得意なギフテッドでもなければ、英才型のギフテッドではありません。
知能検査で言語理解が高いからといって国語が得意なわけではありません。
あらかじめお伝えしておくと、せっかく読んで頂いても、偏差値30からの御三家合格!とか、これをやったら難関校に受かります!といったノウハウは一切得られませんのでご了承ください。
其の一 ケアレスミスをなくす
小数点の位置がわからなくなる
位が筆算をしている途中でずれてくる
字が汚すぎて読めない
とにかくケアレスミスが多く、計算問題で何問も落としていました。「丁寧に書く」ことが著しく苦手なので筆算などは解いているうちにだんだんズレてしまって考え方は合っていても答えが違うということが頻繁にありました。
「1問が命取り」という感覚もあまりなく、「1問くらいなら間違えてもいいだろう」と言う感覚だったので、まずは1問がとても大事であること、1問で合否が決まるという基本的な意識改革からでした。
そこで、毎日Z会の通信教育 中学受験コース
の副教材である5年生の「計算」をやり始めました。計算問題を正確に、確実に正当率を上げるというのを目標に1日1ページ取り組みました。
一日のやるべき問題量がさほど多くないこと、難易度も簡単すぎず難しすぎずというのがちょうど良かったようで最後まで継続することができました。
其の二 計算問題と一行問題の正答率を上げる

算数に関しては、どこの学校も最初に計算問題が数問、一行問題が数問出題される学校が多いです。この計算問題、一行問題までを完璧に取ることを意識しました。
わが家の受験勉強は、スタートが遅かったこともあり、単元を終わらせることで精一杯。試験までの日数が限られていたので、色々なパターンの問題に触れることはできませんでした。
そのため、試験の後半に出てくる難問は少し考えて分からなければ必要以上に時間をかけず「捨て問題」にすることに。
この見極める力、分別する力を養いました。
確実に得点源になるものを取った方がいいという塾の先生のアドバイスによるものでした。
其の三 漢字を捨てない

漢字は今思い返しても最も後回しだったと思います。インターナショナルスクールに通っていた一年は漢字練習を怠っていたため、その学年の漢字はごっそり抜けていました。
そして、息子の言い分としては、「どうせ漢字は出題されても数問だから今更やっても意味がない」の一点ばり。
しかし、計算同様、漢字も1問で合否が決まると言うことを説明し、「1日1ページ」必ずやる日課にしました。
Z会の副教材もありましたが、難しかったため使用したのはこちらの「出る順「中学受験」漢字1580が7時間で覚えられる問題集 [さかもと式]見るだけ暗記法」です。
過去に中学受験で出た頻出漢字をランク別に分けて書かれているので、時間がなかった息子にはぴったりの教材でした。難関のCランクには手をつけず、AとBランクの漢字をできるまで2周しました。無駄を省いた効率の良い学習ができます。2024年10月17日に改訂版が出版されました。最新の傾向にアップデートされているので、総仕上げにもおすすめの一冊です。
この前段階として、「小学漢字1026が5時間で覚えられる問題集 [さかもと式]見るだけ暗記法実践版」も使用していました。この問題集のいいところは何度も書かなくて良いところです。繰り返し書かずに見るだけで覚えられるというキャッチコピーにとても惹かれていたようでした。
其の四 志望校を決めて目標を明確にする
とにかく全ての段取りが周りより遅く、学祭や学校見学に行ったのも6年生。いくつか学校見学をいった中から、受験校を決めたのも当然6年の秋以降…。受かったら「行きたいと思える学校」のみを受験することにしました。
目標を明確にすることで、今やるべきことが見えて偏差値アップにつながるかなと思い、本人は「遊ぶ時間がなくなる!」と嫌々ながらも、学祭に何校か行きました。
この時期は本来は、受験勉強が大詰めの時期。当然ながら、学校見学や学祭見学は5年生までに済ませておくのを強くお勧めします。

其の五 過去問の分析
受ける学校が決まったら過去問の分析です。
学校によっては、帰国子女の試験問題も公開していますが、公開していない学校が多く傾向をつかむのが大変でした。通っていた塾は、個人で経営している個別指導塾だったので何の情報も持っていませんでした。ゼロスタートで、先生も一緒に解いていくというようなスタイルでした。
とりあえずは一般入試の過去問を見て傾向を掴み、例年の傾向から頻出の単元に絞って学習していくようにしました。時間が限られており、全部はできないので偏差値を上げるためには単元の取捨選択がとても大事でした。決して御三家を目指しているわけではなかったので、志望校に届くだけの偏差値を上げれば良いのです。
↑過去問や模試の結果など、とにかくプリントは膨大。プリント整理にとても役立ちました。
親の関与は最小限
相変わらず親の言うことには反抗的。
親が言うよりも、第三者に言われた方がすんなり聞くことが多かったので、この頃も大人と接することを目的とした児童精神科のカウンセリングを月1回受けていました。
息子は社交的なタイプなので同世代の友達との関わりももちろん好きでしたが、大人と関わる時間が本人にとってはとても貴重な時間だったようです。
個別塾に週4通い、遊ぶ時間も確保したい息子。カウンセリングも遠方だったこともあり時間がかかることなので嫌がるかなと思っていましたが、本人の希望もあり、受験期も心理士さんとのカウンセリングは定期的に続けていました。
夏休みを終えたころには、塾の先生の存在も「自分の良き理解者」と認識していたようで、いつの間にか塾がとても居心地のいい場所になっていました。
言葉にするのが難しいのですが、このタイプの子の場合、そういった良き理解者である「大人」と関わることで人間形成されていき、学力面も結果的に底上げされていくような、見ていて親としてそんな感覚がしました。
実際に偏差値は上がるのか?
ここまで読んでいただいて、がっかりさせて申し訳ないのですが、10月に受けた模試では偏差値は上がりませんでした。
6年のこの時期はみんな猛烈に勉強しています。下がらなかっただけマシだったかなという程度です。
これ以降、模試を受けるのはやめました。
模試で偏差値を取るために勉強をしているわけではなかったこともあり、10月に受けたのを最後に大手塾主催の模試を受けることはやめました。
本番の試験で、あと5から10偏差値が上がれば良いのです。
実際の結末は、こちらに執筆しています。

どうしても偏差値を上げたい人に
この時期、集団塾+個別指導をつけるという方も多いと思います。
実際に、本気で中学受験に臨んでいる方の多くが集団塾だけではないことを知りました。たくさん個別指導塾もある中、どこにお願いしたら良いのかわからない、という方もいらっしゃると思います。そんな方に一度おすすめしたいのが、中学受験ドクターです。
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